こういった疑問を抱いたことはないだろうか? 佐川の発送で、宛先がヤマト運輸の営業所止めのものはちゃんと届くのか…?
出版社に勤める僕は、雑誌の発送を担当しているのですが、ある日、外注さんにこのようなことを訊かれました。「佐川の発送で、宛先がヤマト運輸の営業所止めのものがあるんだけど、届く?」と。
まったく問題ない気がしますし、今までにも送ったことがあるように思います。ですが、あえて指摘されると気になってきます。検索すると、その質問をしているYahoo!知恵袋がいくつか引っかかりました。
そのYahoo!知恵袋では、例えば、
「佐川急便の発送で、ヤマト運輸の営業所止めに送るのは可能ですか?」
と質問しているわけですが、ベストアンサーが、
「送るのは可能ですが、ヤマト運輸営業所の人が無関係な人に荷物は渡さないので営業所勤務員ではないのなら受け取れません」
そうなのか!?
他の同じような内容の質問に対する回答には、
「残念ながら出来ないですよ…」
「それは無理です」
「(クロネコで)他社の取り扱い品をヤマトの営業所止にできるのはヤマトと契約してる場合のみです」
「他社の荷物を無料で預かるなんて思考回路が理解出来ません!」
「佐川急便の荷物をヤマト運輸の営業所で受け取る事は出来ません」
「それは無理です」
「(クロネコで)他社の取り扱い品をヤマトの営業所止にできるのはヤマトと契約してる場合のみです」
「他社の荷物を無料で預かるなんて思考回路が理解出来ません!」
「佐川急便の荷物をヤマト運輸の営業所で受け取る事は出来ません」
などなど。不可能という意見しかありません。
意外な事実すぎて衝撃を受けてます。とはいえ誰でも書き込めるYahoo!知恵袋を根拠にするのはよくないので、佐川急便に問い合わせてみました。
「住所があれば基本的にどこでも発送できるので、ヤマト運輸の営業所だからだめということはない」
そりゃそうだろうな。
というわけで、佐川急便でヤマト運輸の営業所止めは可能! Yahoo!知恵袋はデマ! 大間違い! と思ったのですが、実際に発送したら、以下のようなメッセージ付きで送り戻されました。
「ヤマト運輸様が受取を拒否したためお返しします」
な、なんと! それってどういうこと?
原理原則に沿って職務を遂行した佐川。それを拒否するヤマト。なぜ受け取ってくれなかったのか、ちゃんとした理由を確かめるべく送付先であるヤマトの営業所に電話したけど営業時間外だったため誰も出なかったので諦めます。
結論。
「佐川急便」で送った荷物は、「ヤマト運輸」の営業所止めじゃ届きません!
文/づぼらや英二