杉作J太郎

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58本目・『0課の女 赤い手錠』その第四回:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載104

58本目・『0課の女 赤い手錠』その第四回私は『カルトQ』ヤクザ映画の回で優勝できなかった。途中経過のまま、二位か三位で終わった。プロの物書きとしてみじめといえばみじめだったが予選を受けずに出た者としてはこれでよかったのだとも思った。それから二十年近くが過ぎた頃。ひとつの出来事があった。私はラッパーの修業をしていた。ク...
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58本目・『0課の女 赤い手錠』その第三回:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載103

58本目・『0課の女 赤い手錠』その第三回丹波哲郎演ずる次期総理大臣と言われる男。その娘を演じたのが岸ひろみである。美人である。少女漫画の主人公のような整った顔立ちだ。水原麻紀の系統だろうか。いまでいえば乃木坂にいそうな雰囲気である。東映映画の中でもかなり美しい人だが私はこの人のことをよく知らない。名前も知らなかった。...
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58本目・『0課の女 赤い手錠』その第二回:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載102

58本目・『0課の女 赤い手錠』その第二回近い将来、総理大臣の椅子に座るかもしれない男(丹波哲郎)の娘(岸ひろみ)が誘拐された。誘拐された、というより拉致、強奪された。犯人グループのリーダー(郷鍈治)が出所してきて仲間(荒木一郎、遠藤征慈、菅野直之)がそれを迎えた、その足で、河川敷でデートしていたカップルを襲撃、殺人、...
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58本目・『0課の女 赤い手錠』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載101

58本目・『0課の女 赤い手錠』棚に残したい百本も五十本を超えた。折り返しにはいって過去に紹介した作品を見ていたら。おや?魔さか?(デイリースポーツがよく使っていた「まさか」の強調表現)もしかして扱ってなかったのかとハッとして担当の坂本君に朝からグッとLINEで問い合わせた。『0課の女/赤い手錠(ワッパ)』は過去に棚百...
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57本目・『酒中日記』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載100

57本目・『酒中日記』坪内祐三さんはお酒が好きだった。お酒そのものというより酒を飲むシチュエイション、酒のある情景を好んでいたのだろう。この映画はそんな坪内さんのお酒を飲む姿をたくさん見ることができる。お酒のある情景で、人々とふれあうことが大好きだったんだなあとDVDを見るたびに思う。(※現在、数社で配信サービスもされ...
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56本目・『暗闇にベルが鳴る』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載99

56本目・『暗闇にベルが鳴る』怖い映画である。最近あまり言わないけどスリラー映画である。主人公の周辺で殺人事件が次々と起こる。犯人は不明だ。誰だかわからない。主人公に謎の犯人がじわじわ近づいてくる。刑事も犯人を捕まえようとするし主人公たちを守ろうとはするのだが微妙に微力である。これが丹波哲郎、夏木陽介、原田大二郎、倉田...
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55本目・『神田川』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載98

55本目・『神田川』かぐや姫の大ヒット曲の映画化である。この歌詞。もともと作詞担当・喜多條忠さんの体験がもとになっている。リアリティのある歌詞が聞く人々のこころに響いたのである。おもしろい、おもしろくないではない、リアリティというものが人のこころに響くのである。これはいつの世になろうとも変わらないことではなかろうか。余...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載97

54本目・『大怪獣ガメラ』※前回記事はこちら「『大怪獣ガメラ』その1」「『大怪獣ガメラ』その2」「『大怪獣ガメラ』その3」「『大怪獣ガメラ』その4」「『大怪獣ガメラ』その5」2025年で誕生60年となる大怪獣ガメラ。全身五カ所から火を噴きながら自由に空を飛ぶとか、口から火を吹くとか、なんらかのコミュニケーションを子供た...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載96

54本目・『大怪獣ガメラ』※前回記事はこちら「『大怪獣ガメラ』その1」「『大怪獣ガメラ』その2」「『大怪獣ガメラ』その3」「『大怪獣ガメラ』その4」来年誕生60周年を迎える大怪獣ガメラ。前回記したようにその道のりは平坦ではなかった。製作会社の倒産もあり、なんとそもそものライバル会社、東宝マークから始まるガメラが誕生(1...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載95

54本目・『大怪獣ガメラ』※前回記事はこちら「『大怪獣ガメラ』その1」「『大怪獣ガメラ』その2」「『大怪獣ガメラ』その3」今年の11月、ゴジラが誕生70周年を迎えた。70周年を記念して上映や放送やグッズ展開など盛り上がってる。で、ガメラが来年60周年である。ちなみに私はゴジラシリーズには出演しているので(ちゃんとしたオ...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載94

53本目・『大怪獣ガメラ』※前回記事はこちら「『大怪獣ガメラ』その1」「『大怪獣ガメラ』その2」一回で終わらすつもりだった。なんせ白黒映画である。見たくない人は見たくないだろう。「ふっるー!」「そんな大昔の映画なんて。見ている時間はない」「時代感覚のずれを感じる」「出てくる俳優、誰一人知らない」「白黒の映画なんか見てた...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載93

53本目・『大怪獣ガメラ』※前回記事はこちら→「『大怪獣ガメラ』その1」今日はハロウィンである。10年ぐらい前、恵比寿と渋谷のあいだで開催されたクラブイベントに出るべく私は深夜、車を走らせていた。明治通りを渋谷から恵比寿方向に向っていたとき、歩道を歩いている異様な人間に目が留まった。あっ! 私は叫んだかもしれない。服が...
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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載92

53本目・『大怪獣ガメラ』あーしはDJ。全国の書店で販売中。著者はあーし(私)、杉作J太郎。10年かけて慎重に作った本です。ご一読を。で、あーしが子供の頃、世の中は怪獣ブームだった。起きて怪獣、寝て怪獣、見る夢も怪獣、本買えば怪獣、テレビつけたら怪獣、学校に行くとそこだけ怪獣がいなくてまったくおもしろくなかった。つまら...
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53本目・『野性の証明』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載91

53本目・『野性の証明』北村和夫さんがこの映画で演じているのは高倉健さんが演じる保険の外交員、その保険会社の支店長である。北村和夫さんの魅力は「演技の自然さ」だ。役者にはハッキリクッキリ演じまくる人もいる。逆にまったく演じない(ように見える)人もいる。どちらも役者という仕事がすごく好きなんだろうなーと感じる。北村和夫さ...
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53本目・『野性の証明』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載90

53本目・『野性の証明』ものすごいオールスター映画である。この映画の三年前に公開された『新幹線大爆破』と似たキャスティングの部分があるが、監督(佐藤純彌さん)とプロデューサー(坂上順さん)が同じである。むかし、坂上順さんに松山の市民会館でお会いした。1985、6年頃だ。薬師丸ひろ子さんのコンサートが市民会館であり、その...
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