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突然の田島陽子再評価とその発端が参政党議員の投稿にある謎事態:ロマン優光連載348

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348回 突然の田島陽子再評価とその発端が参政党議員の投稿にある謎事態

編集氏から「田嶋陽子の夫婦別姓はジェンダー平等の一歩という昔の発言がバズってるので、それですかね」というメールが。

田嶋陽子氏といえば、過去には国会議員も務めたことがある女性学研究家であり、90年代から『ビートたけしのTVタックル』などのテレビの討論番組などに出演するようになり、そこで見せる歯に衣を着せない言葉で女性の人権について語る姿がよく知られている人物だ。近年、女性学研究の先駆者として、また女性の人権問題に関して長年発言してきたことが再評価されている。2003年からは『たかじんのそこまで言って委員会』(→『そこまで言って委員会NP』)に準レギュラーとして出演している。

選択制夫婦別姓についての議論がずっと続いているわけだが、それにしても、田嶋氏の過去の発言がなぜ今話題になっているのか経緯がよくわからなかったが、原稿の準備を始めるべくXを検索。なんとなく状況が把握できた。

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X上の一部で田嶋氏の過去の発言を称賛する発言が増えているのは、あるアカウントが田嶋氏の過去のテレビ出演時の動画を貼り付けて202571日に投稿したのがきっかけ。その動画では、

「結婚制度がなくなる前段階として、夫婦別姓は経過として一つ大事なの」

「結婚制度は性差別の制度化なの。名前(姓)もその一つなの」

「(主婦は)奴隷だよ。名前なくして、奴隷だよ」

「そうだよ、家畜なんだよ」

「名前を取り返すの。第一段階が夫婦別姓なの」

というようなことが語られている。

現代の結婚制度に色濃く残る家父長制の否定、そこから脱却するための第一歩が夫婦別姓であるという考えは、この動画が収録されたとおぼしき90年代では先鋭的すぎるものだったが、現代ではジェンダー問題に関心のある人も増え、こういった意識を共有している人は多くなっている。そういった意識を共有する人たちが絶賛する形で拡散していったことで、田嶋氏を称賛する投稿が元の投稿に対する引用RPという形で広がったということのようだ。

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