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『ムー』を読んでいると陰謀論にハマらないのか? 〜ムーの編集長、参政党にハマる〜:ロマン優光連載349

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349回 『ムー』を読んでいると陰謀論にハマらないのか? 〜ムーの編集長、参政党にハマる〜

Xでは定期的に「ムーを読んでいると陰謀論にハマらない」みたいな言説が流れてくる。

たつき諒氏の予言漫画や陰謀論的言説の多い参政党の躍進もあってか、最近もこのような投稿を目にすることがたびたびあった。

ムーとは月刊誌「ムー」のこと。1979年に創刊されたオカルト情報誌(創刊時はオカルト専門ではなかったという)であり、オカルトに興味を持つ人の中では知らない人はいないであろう有名誌である。当初は学習研究社(現・学研ホールディングス)から発行されていたが、紆余曲折を経て現在は株式会社ワン・パブリッシングが発行。ワン・パブリッシングは2020年に学研ホールディングス傘下の学研プラスと日本創発グループの合弁により設立された会社であり、学研プラスが発行してきた雑誌やメディア事業を継承しているが、あくまで主要取引先であって学研グループではないといことだ。

普通の人は陰謀論に対して知識や免疫がなく、簡単にハマってしまうが、ムーを読んでいれば陰謀論に対する知識も増え、見識が高まり、安易に陰謀論に飛びつくようなことはなくなるというのが論旨である。

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「ムー」の現編集長・三上丈晴氏が、Eテレの番組『SWITCHインタビュー 達人達』で2022年に放送された『三上丈晴×渡部陽一』で、一般人は陰謀史観について知識や免疫なく、彼らが安易にそういうものに飛びついてしまうのは「ムー」を読んでないからであるという主旨のことを語っている際のスクショが出回り、「ムーを読んでいると陰謀論にハマらない」という言説はもっともらしく流布されてきた。

また、朝日新聞デジタル2022812日号の「(いま聞く)三上丈晴さん 月刊「ムー」編集長 あやしい雑誌、なぜ愛される?」という記事内で三上氏は、

「100%絶対に正しいと思い込むことは危険で、必ず判断を留保する余裕を持つことが大切です。世の中には絶対という言葉が飛び交う一方で、フェイクがあふれ、判断に迷うケースが増えています。日常生活においても、1%のニュートラルを心がけることが有用ではないでしょうか」

と語るなど、オカルト・陰謀論に対するリテラシーの大切さについて発言している。

社会の迷惑になるような陰謀論(例:反ワクチン)は決して取り扱わないというような話も出回っていて、「ムー」の陰謀論との関わり方については一定の好意的な評価があった。

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