「正直、どこかで捕まるとは思ってます。たとえばスピード違反を取り締まるのと同じで、警察が僕を逮捕するための容疑を探そうと思えば、いくらでもあると思うんですよ。僕がセミナー会場に潜入してるのだって、向こうが弁護士を使って刑事告訴とかすれば、建造物侵入罪でやれちゃうと思いますし。ちゃんとお金も払ってセミナーを受講してるんですけどね。それに、いくら相手が法に違反しスネに傷がある連中とはいえ、罪をこじつけて訴えてこないとは限りません」
ちなみに、昨年KENZOはこう表明している。
《逮捕される時は詐欺師の顔面プリントTシャツでも着て、せめて一緒に報道されるように一矢報いたいと思います》
そのことを指摘すると、KENZOの顔がほころんだ。
「どうせ捕まるなら、一緒に報道されてやる、みたいな思いはあります（笑）。逮捕されることについて？ 来たら淡々と受け入れるだけです。中島さんは粛々と、あくびパフォーマンスをしていた煉獄さんは実は裏で号泣して連行されていったと聞いています」
マスコミも私人逮捕系YouTuberも同じ
逮捕されようがされまいが、今後も活動は続けていくつもりだという。
「ただ、これだけ騒がれるようになっちゃったので、今まで通りではなく、突撃のやり方を変えていくかもしれないです。どうせカネのためにやってんだろ？ という批判の声があるのは知ってます。それについては『街録ch～あなたの人生、教えて下さい～』に出させていただいたときにも話したんですけど、僕のことを『正義のYoutTuber』だと思ってほしくはないんですよね。そういうふうに思われすぎると、重荷に感じてしまうし、別に僕は『完全無欠のヒーロー』になりたいわけでも、そこを目指しているわけでもないんです」
私人逮捕系YouTuberが目の敵にされだした風潮の中、KENZOにはこんな思いがある。
「私人逮捕系っていうワードが1人歩きしてますけど、彼らの活動の本質は、痴漢なり転売ヤーなり悪い人を撲滅すること。でも方法が悪かったから逮捕されたわけですよね。それを今、メディアは得意げに報道してますけど、そんなマスコミだって、今まで何回もやらかしてきたじゃないですか。建造物侵入罪も記者さん、やってきたでしょ？ やらせとか捏造、あえて報道しなかった事案もたくさんありますよね？ そういうのを鑑みると、僕らなんてスタートアップのYouTuberに過ぎないんですよ。規模だって小さいです。そんな僕らをよってたかって攻撃しているマスコミは、あまりにも自分たちのことを棚に上げて報道してんじゃないの？ っていう思いはありますね。今回でいうと、僕らは仲間が逮捕されています。マスコミにはそういう処罰がちゃんとされているのか、裏で揉み消されたりしてるんじゃないのかという不信感はあります。たとえばジャニー喜多川の件だって、やらないといけない状況になったから報道しただけであって、海外メディアの発信がなかったら、ずっと今も闇の中だったんじゃないかなと」
最後に、詐欺撲滅の目的は達成されているか聞いてみた。
