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『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第36回 タイとカンボジアの文化の起源をめぐる不毛な争い

連載
タイとカンボジア双方が自国の帰属であると主張したプレアビヘア寺院。カンボジアの世界遺産登録申請にタイが反発、紛争に発展した。
連載社会
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人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。2025年、プレアビヘア寺院をめぐってタイとカンボジアが衝突。両国はこの件だけでなく、様々な起源をめぐって対立している。起源主張の不毛さを白先生が憤る。

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第36回:タイとカンボジアの文化の起源をめぐる不毛な争い

タイとカンボジアの領土紛争

タイとカンボジアの両国首相は10月26日、マレーシアの首都クアラルンプールで、今年7月に発生した国境係争地をめぐる紛争の和平合意に署名した。署名式にはアメリカのトランプ大統領とマレーシアのアンワル首相が立ち会い、両国は国境地帯から重火器や地雷の撤去、捕虜の解放などを盛り込んだ共同宣言を発表。

タイとカンボジアの紛争は、国境の未確定地域、特にプレアビヘア寺院などの遺跡周辺地域の領有権をめぐる争いだった。プレアビヘア寺院は1962年に国際司法裁判所でカンボジア領と認定された。2013年に国際司法裁判所は寺院の周辺地域もカンボジア領と認定。タイは判決を受け入れられないとし、二国間交渉で解決すべきと主張しているが、国際司法裁判所がカンボジアの領有権を認めており、当該地域はカンボジアが実効支配している。悔しいだろうが仕方ないんだ。

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タイとカンボジアは領土紛争だけでなく、文字や伝統舞踊、格闘技など、文化の起源についてもSNSなどで激しく争っているという。

タイとカンボジア双方が起源を主張

タイ文字がカンボジアのクメール文字の影響を受けているのは周知の事実だが、一部のタイのネトウヨは、タイ文字が13世紀のスコータイ王国の時代に独自に創られたと主張。一方、カンボジアのネトウヨは、タイ文字がクメール文字をパクった盗品だと主張しているらしい。

カンボジア伝統舞踊は7世紀頃のクメール帝国の王宮舞踊が起源とされている。カンボジアのネトウヨは、タイ伝統舞踊の起源がクメール伝統舞踊だと主張しているという。一方、タイのネトウヨは、タイ伝統舞踊が独自に創られたものだと主張。クメール伝統舞踊はクメール帝国の滅亡、ポルポトの文化破壊によって断絶しており、現在のカンボジア伝統舞踊と称するものはタイ伝統舞踊をパクった模造品だと主張しているらしい。

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