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子供の頃のテレビの風景の中の久米宏:ロマン優光連載375

連載
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375回 子供の頃のテレビの風景の中の久米宏

久米宏という人は私にとっては子供時代のテレビの風景に密接に結びついている人であり、それはもう神話時代の風景に似て、彼が生きるとか死ぬとかそういうことすら考えられないぐらいの存在であった。

ただそれはアントニオ猪木のような存在が子供時代の「神々」の一人として私のその後の人生に何らかの影響を与えてきたのと比べると、あくまで「風景」のように子供時代の記憶と結びついてきた人物である。

久米宏の思い出を語る時に『ザ・ベストテン』の名前をあげる人も多いと思うのだが、自分はあの番組での彼の印象はさほど大きなものではない。

黒柳徹子の印象が強すぎて、久米宏に関する印象があまりないのだ。

今考えると、徹子の発言を上手に遮り、場を巧妙にコントロールしていた久米の手腕を称賛すべきなのだが、当時小学校低学年の自分にそこまでわかるはずもない。

幼稚園から小学校低学年時代の自分にとっては『ぴったし カン・カン』での久米宏のほうが私にとって印象深い。

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芸能人三人が属した坂上二郎率いる「ぴったしチーム」と素人三人が属する萩本欽一率いる「カン・カンチーム」が、久米の出すヒントをもとに各チーム一人筒交互に問題に答えていき勝敗を争うという番組なのだが、そこでの久米はマスター然と番組を支配する存在であった。

正解がでそうにないと回答者に悲痛な声でその発想から離れるようにうながし、正解に近づくと巧みに盛り立てる。そこが嫌味ない感じに上手かった。

無理な回答者いじりという印象もなく、適度に回答者のキャラ付けをしていき、上品で賢そうなムードがあった。今考えると萩本の手腕もあっての部分があったのだろうが、子供の頃はそこまで考えたりせず、ただただ番組を楽しんでいた。特に久米が言う「ほにゃらら」という言葉を面白く感じていた。

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