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2024年ベスト:ロマン優光連載322

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322回 2024年ベスト

能登半島地震から始まった2024年。先行きの不安を感じさせるような出来事が多く起こった一年だった。

衆議院東京15区補欠選挙、東京都知事選、衆議院選挙、兵庫県知事選と現行の選挙制度のシステムでは対処しきれないようなことが次々起こり、今後の選挙の在り方が変化していくだろうということを強く実感させられた。

災害、社会問題、スキャンダルなど何かがあるたび、SNS上で事実ではない情報・あいまいな情報が拡散されたり、そういったものを根拠とする批判が広がる傾向は今年も変わらなかった。

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その人・その事象事態は確かに批判されるべきところはあるのだが、実際のそれとは関係のないものを結び付けて批判したり、そもそも当事者(被害者。告発者のような立場の人も含めて)が誰も主張してないようなことで批判している人が目に留まることが多く、事実よりも自分の求めている「物語」の方が大切な人が多いということを改めて感じた。調べもしない以前に、誰も言ってないことを規定の事実であるかのように語る人達はなかなか驚かせられる。

それは陰謀論とも強く関係する心情なのだが、そういった心理を利用して意図的に「事実」を作っていこうとする人がいる一方、全く無意識に存在しない事実を生み出している人たちもいる。前者は政治的扇動、自分のやっているビジネスに誘導するため、「いいね」が欲しいといった欲望が根底にあるのだが、後者は動かしているのは正義感めいたものだろう。前者はわかっていてやっているから人間性に問題を感じるが、後者は後者で無自覚であるがゆえにそれはそれでたちが悪い。

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