388回 陸上自衛隊の歌姫、自民党の党大会で国歌斉唱
4月12日におこなわれた自民党の党大会で陸上自衛隊音楽隊に所属する現役自衛官の女性が登壇、君が代斉唱をした件。批判が高まる一方、与党である自民党や自衛隊の説明は納得いくものではない。
自衛隊法61条で自衛隊員の政党や「政治的目的」での「政治的行為」は禁じられており、自衛隊法施行令で定められた「政治的目的」「政治的行為」の定義から考えると「特定の政党や政治的団体を支持または反対すること」を目的に「官職、職権その他公私の影響力を利用すること」が禁じられていることになる。
自衛官の女性や付き添い役の上官はこの時制服を着用。しかも、陸上自衛隊の服装規定によると、着用に関して陸上幕僚長が指示する必要がある〝通常演奏服装〟と呼ばれるもので公務として参加したのではないかという指摘があがった。
政府のイベントではなく自民党の党大会で起こった出来事だから批判されているのを理解できてない人が的外れな擁護をしている様子がSNS上に流れてくるが、政府と与党は基本的なところがわかっていない。
自民党はあくまで一政党であり、与党ではあるが政府や国家そのものではない。党大会はあくまで党内行事にすぎず、政府行事ではない。
自衛隊は国家に属するものであって、一政党の私兵ではない。これが前提である。
小泉進次郎防衛相は大会直後SNSに女性自衛官と握手する写真をあげていたが、批判の声があがると削除。
14日の記者会見で女性自衛官にイベント会社が依頼、あくまで私人として参加したので自衛隊法61条にあたらないとしており、自衛隊員には常時着用義務があるとしてあくまで私人として制服を着用したのであって問題ないとしている。
そして、自衛官が一政党の行事に参加することが自衛隊法違反なのではないかと指摘されているのに、国歌斉唱自体は政治活動ではないという見解を述べている。
また、イベント会社の依頼を受けて防衛省内で判断したが、自分に報告があがってなかったとしている。
