アイドルの楽曲にしてもそうだ。アイドルファンのインターネットによる投票で選出される「アイドル楽曲大賞」というイベントに関して考えると、ランキング上位の楽曲以外にも素晴らしい曲はあるし、ノミネートすらされていないものの中にも当然それは存在する。
漫画に関しても、アイドル楽曲に関しても、評価基準は多様化し、絶対的な正解など存在しない。それでも、集計によるランキングや、識者によるランキングは「正解」としての力を持ってしまう。しかし、趣味の領域において、他者の正解は「私」の正解では必ずしもない、誰一人褒めなくても、自分にとって大切ならそれが自分の正解であるべきだ。そもそも世界の形などわからないのだから。
こういった状況下で私が趣味として全うするためにやれること、やっていくことというのは、あくまで自分の生活の範囲内で、ジャーナリスティックな視点をあえて放棄し、世間から趣味がいいと思われるような俯瞰性を捨て、作品が優れているかどうかなどということも考えず、ただ自分基準の好き嫌いで作品を選ぶことだけだと思っている。
次にあげるのが、そういった感じで私が24年度に感銘をうけた漫画とアイドル楽曲の暫定的なリストである。今日の気分で選んだだけなので明日には変わっているかもしれない。『ザ・ボクサー』のように連載は既に終了しているが単行本化が現状おこなわれているものも含まれている。順不同。