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羽生結弦の結婚から感じる王者の圧:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載478

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第478回 羽生結弦の結婚から感じる王者の圧

「一粒万倍日」「天赦日」「大安」が重なった「最強開運日」といわれる8月4日、タレントのにこるんこと藤田ニコルちゃんと俳優の稲葉友くんが入籍し、それぞれのSNSで結婚を発表。

稲葉くんの存在は、2009年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリをとったときから知っていたし、その後もコンスタントかつ地道にドラマ等に出演している姿を見ていたので、今回の件を聞いて、「いい方と結ばれてよかったわね……」と、近所のおばちゃんのような気持ちになっちまったわ(ちなみにアタシは、同じ稲葉でも、早々に引退しちまった1997年グランプリの稲葉俊明くんのほうが好み←誰も聞いてない)。

ところが! そんなアタシの感慨(とにこるん&稲葉くんの結婚の話題)を吹き飛ばすように、同日夜、フィギュアスケーターの羽生結弦くんも自身の公式SNSで結婚の報告!

って、アタシ、特に羽生くんのファンというわけではないんだけど、羽生くんって、ほかの男子フィギュアスケーターと比べて、あまり恋愛とかをするイメージがなかったので、かなりびっくり。しかもこんなに早く結婚するなんて……!

でも、相手がどういう人なのか、何一つ情報を与えず、ただひたすらスケートへの思いしか書かれていない結婚報告の文章は、さすがというか、羽生くんらしいと思ったわ。羽生くん、熱心なファンが多いから、あのスタイルは最適解よね……(それでも、メルカリに長年集めたグッズを放出したファン? もいたみたいだけど)。

そして、もっと各メディアが騒ぐかと思いきや、今のところ、意外と静かなのも驚き。やはり、あの文章から、「お前ら、深追いするなよ」という王者の圧を感じたのかしら……。

ちなみに、結婚相手に関しては、まゆゆ説や某女性スケーター説、某女性ピアニスト説が浮上している模様。過去のさまざまな例を考えると、お相手が特に著名な人でない場合は、結婚報告の際に「一般の方なので、公表は控えさせていただきます」的な一文が入り、それによって「深追いするな」感を醸し出すケースが多いので、たしかに、何かしらのジャンルで活躍されている人である可能性は高いわね……。

このまま「相手の素性をいっさい明かさない」という方針を貫くのか、良きタイミングでさらっと発表するのか、はたまた文春あたりがスクープするのかは、ちょっと気になるところだけど、何はともあれ、にこるん&稲葉くんも、羽生くんたちも、お幸せに!

 

<水曜日掲載>

写真/Wikipediaより(撮影/David W. Carmichael)

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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