そうですよね…、さすがにセラピストの勤務態度が微妙なことには僕も気づいてましたよ。セラピストに厳しいこと全然言わないので、完全に舐められてるんです。赤字経営の不人気店に“出勤していただいている”という負い目もあって優しくしすぎていたようです。
そもそも水商売や風俗の経営者っていうのは、キャストに厳しいのが当たり前でちょっとでも店にデメリットのある行為があればブチ切れるのが普通です。そんな人たちばかりのなかで優しくて常識的なオーナー路線でいけば、セラピストも居付いてくれるし、良いことだらけと思ったんですが、ただのぬるま湯になり、店舗運営にマイナスに働いていたに違いありません。
ちなみに3月の当日欠勤は延べ9回。遅刻はちゃんと記録してませんでしたが、おそらく同じくらいはあるはず。当欠と遅刻が3日に1回発生していては儲かるものも儲かりません。さすがにセラピストに対する態度は改めるべきでしょう。ただしいきなりキレはじめるのは無理なので、あまりに甘えた態度のセラピストは地味にシフトを削ってやることにします。どちらかといえば、陰湿なのは得意なほうですし。
おっと、セラピストへの不平不満ばかりになってしまいました。瀧社長、他の気になることはありますか?
「そうですね。赤塚と大山を比較したら、大山ルームのほうがお断わりが多いです。大山希望のお客様から問い合わせがあったとき、予約が重複していたり、セラピストが出勤していなかったりというケースが少なからずありました」