第5回 よほどなババアが面接に襲来
48歳独身。もはや本業では上がり目のないフリー編集者が、安定的な老後資金を作るために副業でメンズエステを開業する、そんな連載です。
大切なことなので今月も言いますが、正攻法のビジネスを副業で始めて素人が簡単に成功するほど世の中は甘くありません。だからあえて胡散臭いグレーゾーンの業態のメンエスでの開業を目指しているわけです。そんなわけで前回の続きからお話はスタートします。
前回、部屋も借りて、室内の備品も揃えて今日からでも営業可能という状態まで漕ぎつけたのですが、大切なことに気づいたのです。残念ながらセラピストがいません…。さすがに女の子なしでは営業しようがありません。どうする? 当然のようにメンエスコンサルのN氏に連絡です。
そもそもセラピストはどうやって探せばいいんでしょうか? N氏!
「そんなの普通に求人を出せばいいに決まってるじゃないですか。あと積極的にオススメはしませんが、近くの店舗に客として行って付いた女の子をスカウトしてくるという手もありますよ」
なるほど! メンエスのセラピストも普通に求人でしたか。ちょっと考えたら当たり前ですが、意外と盲点でした。セラピストって普通に求人してるんですね。あと他店で引き抜くというのは、とりあえずカネがかかりすぎるから止めておきたいと思います。だってメンエスって1回2万円近くするんですよ。仮にスカウトに失敗したら、2万円をドブに捨てたと同じですよ。ありえません!
N氏が、求人広告を出すため広告代理店を紹介してくれるとのことなので、お願いすることにしましょう。メンズエステに特化した広告代理店の平沼さんという方のLINEを教えていただきました。仕事なのに初の連絡がLINE、もはやそういう時代なんですね。しかもコロナ禍なので、初めての打ち合わせもZOOMでリモート! 対面での打ち合わせが慣習の出版業界とはえらい違いです。そういう古い体質だから斜陽なんだとも言えますが…。