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47本目・『日本の仁義』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載78

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47本目・『日本の仁義』

※本記事は以下記事の続きです。
連載77『日本の仁義』

私が中学生、高校生の頃は東映が実録ヤクザ映画を次から次へと、常に製作、上映していた時期であった。

厳密に記せば小学校の高学年から高校二年である。いよいよ始まったぞーという『仁義なき戦い』が1972年、小学校五年のとき。いよいよ終わりだろーなーという『日本の首領完結編』が1978年、高校二年のときである。

わずか七年間である。

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わずか七年間ではあるがその間に製作された実録ヤクザ映画はいまもまだ現役の映像作品である。大都市圏の名画座では相変わらず高い人気であり書籍、雑誌でとりあげられることも多い。菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、千葉真一、渡瀬恒彦というこのジャンルの顔ともいえる俳優の皆さんもほとんどが他界された。もちろんみなさん俳優として役を演じたのであって新人時代にはそれぞれ多種多彩な映画に出られているし、実録ヤクザ映画のあとは社会派から海外の大作、NHKの大河ドラマ主役、朝の連続ドラマ、ホームドラマにバラエティ番組の人気者と大車輪の活躍をされているので実録ヤクザ映画に出演した時期というのはそれぞれの俳優さんにとってその長いキャリアの一部ということになる。

が、印象がやはり強烈だ。

菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、千葉真一、渡瀬恒彦という皆さんとはいろいろなかたちで実際にお会いすることができたが歳も違えば社会的ステータスも雰囲気も違うといえば違うのだろうがやはり私にはその頃の印象がお会いしていても離れることはなかった。というか、そのまんまだと感じてうれしかった。いや、ヤクザみたいだったというんじゃないよ。でも、そのまんま。かっこよさや、渋さのエッセンス、ということになりますかね。

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