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羽賀研二を稀代のワルと見抜いた梅宮辰夫の慧眼:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載536

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アタシ的には羽賀容疑者って、「いいとも青年隊」「梅宮アンナとの交際や梅宮辰夫との確執」「怪しげなジュエリー販売」くらいのイメージしかないんだけど、経歴を見てみたら、大河ドラマに3回出ているほか、ドラマや映画、舞台にもかなり出演していたのね(ちなみに、最初の逮捕の前年、ドラマ『嫌われ松子の一生』で刑事役をやっているわ……)。俳優として堅実にキャリアを重ねていれば、もしかしたらジェネリック草刈正雄くらいの立ち位置にはいけたかもしれないのに、もったいない……。

でもここまで人生がとっ散らかっていると、かえって興味がわいてくるわね。だって羽賀容疑者、犯罪の合間に、Vシネマのスタッフとして働いたり、沖縄の人材派遣会社で働いたり、ホストやったりしてるのよ! 羽賀容疑者の図太さもすごいし、何をやらかそうが、手を差し伸べる人がいるのもすごい。相当な人たらしであることは間違いなさそう。

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あと、さんざん言われていることだけど、まだ世間が「ちょっとお金や女にだらしない男」程度にしか認識していなかったときに、羽賀容疑者のことを「稀代のワル」と言ってのけた梅宮辰夫の慧眼っぷりもすごい。

ほかに気になるのが、元テレビ制作会社の社員だという元妻。「羽賀容疑者と出会いさえしなければ、平凡な人生を送れたかもしれないのに」と思うと、何とも言えない気持ちになるわ。まあ、何が幸せなのかは本人が決めることだけど、せめて2人の間の娘さんたちは、健やかに育ってくれますように……。

 

写真/羽賀研二オフィシャルInstagramより
<水曜日掲載>

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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