第546回 『海に眠るダイヤモンド』斎藤工の演技がすごい
2024年もあっという間に12月。時間が経つのが早すぎ。このままだとあっという間に還暦よ! 誰か何とかして!
なんてババアの心の叫びはともかく……。今回は、すでに終盤を迎えつつある10月スタートのドラマ2作品と、そこに出ている気になる男子について書かせていただくわ。
まず、『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜21時)。「石炭採掘で活気づいていた1950年代の端島(軍艦島)のお話と現代のお話が並行して進んでいく」という内容が敬遠されているのか、視聴率的にはいま一つみたいだけど、アタシはかなりハマっているわ。これまで『アンナチュラル』『MIU404』などの名作を世に送り出してきた野木亜紀子(脚本)×塚原あゆ子(演出)×新井順子(プロデューサー)トリオの作品だけあって、物語もメッセージ性もしっかりしているし、お金もかかってるし、軍艦島で人々がどんな生活を営んでいたのか、今まで全く知らなかったので、すごく興味深いのよね。
そして、神木隆之介、杉咲花、土屋太鳳、宮本信子……と豪華すぎるキャスト陣の中で、アタシ的に目が離せないのが、神木くん演じる荒木鉄平の兄・進平役の斎藤工くん。とにかく色気がダダ漏れなの!
もちろん、これまでも「斎藤工には色気がある」という世間の評判に異論はなかったのよ。でも今回、「汚れた作業着、無精ひげ、ぼさぼさ頭」といったいでたちが色気をさらに際立たせているのか、「斎藤工、色気で人を殺せる……」とさえ思ったわ。特に第4話終盤の「作業着のまま海に飛び込み、精霊船のお供え物の瓜を取ってきて、濡れたまま頬張る進平」と第5話終盤の「女を守るため、チンピラを平然と射殺する進平」がやばかった。何のこっちゃと思う人は、ぜひ配信か何かで観てみて……。
もう一つ紹介したいのが、伊与原新さんの小説をドラマ化した『宙わたる教室』(NHK総合、火曜22時)。