クソミソに嫌われているバブル世代の男性
おっさんはずっと前から老若男女から嫌われる存在だったが、その嫌悪感に拍車がかかったのは、この数年だろう。令和のおっさんは「おじ」と呼ばれ、若い女性たちにとことん評判が悪い。
その理由はシンプルだ。気持ち悪い、醜い、偉そう、つまらない、臭い、勘違いしている、同じ人間と思えないなど、枚挙に暇がない。イマドキの女性たちは口を揃えて、おっさんを嫌う。
差別を超えた区別が行われ、実際に繁華街では「おじ」をターゲットにいただき女子たちの巨額の恋愛詐欺事件が頻発した。おっさんは誰にも相手にされないので、優しい言葉をかけるだけでなびく。おっさんをガチ恋状態にして大金を貢がせるというスキームが、逮捕されたいただき女子りりちゃんによって完成された。
また、おっさんのことを嫌っているのは、若い女性だけではない。就職氷河期や男尊女卑組織で執拗なパワハラ、セクハラの被害に遭ってきた40代女性たちの、おっさん嫌いも過熱している。なかでも彼女たちが最も嫌うのが、男尊女卑思想に染まったバブル世代男性、松本人志や中居正広世代のおっさんたちである。
実際に40代女性たちにバブル世代の男性に対する悪口を言わせたら、本当に全員が全員とまらない。底なしの嫌われっぷりなのだ。そんな劣勢な状況のなかで、松本人志氏や中居正広氏は芸能界で絶対的な権力を握って裸の王様となった。「あなたはおっさんなので嫌われている」という現実を、周囲の誰もが言えぬまま本能の赴くままに振る舞った。
おっさんが20歳も30歳も年下の女性たちに対して、強引で傲慢な性加害を繰り返したとすれば、怒りや恨みを買うのは時間の問題だ。今回のような告発は、起こるべくして起こったことなのだ。
令和の中年男性が嫌われる理由
「嫌おっさん」の時代と呼ぶべき令和の今、「45歳以上の中年男性に人権なし」という意識は女性のなかではすでにマジョリティになっている。どうして今、中年男性(おっさん)はこんなにも嫌われるのか。その理由を説明しよう。
嫌おっさんが加速度的に進行したのは2015年から。家父長制、年功序列、男尊女卑、飲む打つ買うを徹底し、高圧的で威張り散らしてきた団塊の世代が定年となって、社会から退場したことから変革がはじまっている。
団塊の世代という重りが消えると、前時代的な男性たちに散々嫌な思いをしてきた女性たちが立ちあがった。男女共同参画という国の方針も追い風となって、パワハラ、セクハラを許さない機運が高まっていく。おっさんたちの精神的支柱だった男尊女卑は許されなくなり、女性にとって目障りな性風俗、AV、タバコ、パチンコも、どんどんと弾圧された。
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中居くんの性加害疑惑とフジテレビ:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載551
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