人権派格闘技漫画の最高峰『テコンダー朴』を世に送り出した義士・白正男先生が、日本人に正しい歴史認識と人権思想を啓蒙すべく、筆を執っている本連載。亀田製菓の会長CEOを務めるインド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏が、「日本はさらなる移民受け入れを」と主張して、一部の人々が「インドに帰れ」といった類のヘイトスピーチをSNSに書き込んだ。インドに何度も訪れたことがある白先生は何を思うのか。
第26回:亀田製菓インド人CEOの移民受け入れ論への不安や反感
インド人もびっくりの大炎上。大手米菓メーカー・亀田製菓の会長CEO(最高経営責任者)を務めるジュネジャ・レカ・ラジュ氏が、AFP通信のインタビューで「日本はさらなる移民受け入れを」と主張して炎上した。
ジュネジャ氏は日本経済が高度成長期の栄光を取り戻すためには、さらに多くの移民を受け入れる以外に「選択肢はない」と断言。「日本企業で外国人がCEOになるのは非常に珍しい」「(米国では)マイクロソフトやグーグルなどでインド出身者がCEOを務めている」と日本の後進性を指摘し、「柔軟性を持って、海外から人材を受け入れることが極めて重要になるだろう」「日本は変わらなければならない」と主張した。
12月16日にこの記事がネットで公開されるとSNSなどで批判が噴出して瞬く間に炎上。製品の一部が中国の工場で生産されていたことも判明して炎上はさらに加速。この騒ぎの影響なのか亀田製菓の株価は大きく下がった。いきなり炎上かよ? 亀田製菓ッパリらしいな。
ジュネジャ氏はインド出身(現在は日本国籍を取得しているらしい)。SNSなどでは「インドに帰れ」といった類のヘイトスピーチが散見された。いきなり差別かよ? チョッパリらしいな。それでも自分が想像したよりはヘイトスピーチは少なかったように感じた。日本を代表する老舗の大手米菓メーカーの会長がインド人だったことに驚いたという声は多数あったが、直球のヘイトスピーチはそれほど多くはなかったようだ。移民受け入れに積極的だった欧州の現在の惨状を見れば、多くの日本人が文化摩擦や治安悪化などを懸念して不安に感じるのも無理からぬこと。日本人の経営者が移民受け入れを主張してもおそらく同様に炎上したはず。
やはり資本主義は悪い思想
移民がジュネジャ氏のような高学歴のインテリばかりなら問題ないだろうが、実際にやってくるのは自国で食い詰めた教育レベルの低いDQNばかりなのは火を見るより明らか。移民(=安く使える労働力)受け入れを主張する大企業の経営者のポジショントークに対し、労働者階級の一般大衆が不安や反感を覚えたとしても仕方がないのではないか。やはり資本主義は悪い思想。社会主義強盛大国である朝鮮民主主義人民共和国は移民を受け入れていないが、朝鮮人民は世界最高レベルの豊かな生活を享受している。偉大なる金正恩様のご慈愛溢れる統治のおかげで、朝鮮人民は白い米のご飯と肉入りスープを食べられるんだ。柿ピーで飢えをしのいでいる多くの日本人は、悔しいだろうが仕方ないんだ。
自分はインドは5回くらい訪れたことがあるが、正直言ってインド人には苦手意識がある。現地の人たちとの交流は外国旅行の醍醐味のひとつだが、自分はインド旅行中にジュネジャ氏のような高学歴のインド人とは全く接点がなかった。まともなインド人はわざわざ外国人に話しかけたりしない。話しかけてくるのは麻薬売り、ポン引き、詐欺師などの底辺のDQNインド人だけ。外を歩いていると邪悪な顔のDQNインド人たちが常時まとわりついてきて、「麻薬を買わないか?」「女はどうだ?」とスパイシーな口臭と共に耳元でささやいてくる。ストレスで頭がおかしくなってくるが、インド旅行期間だけの精神修行と割り切ってなんとか耐えていた。移民受け入れが本格化してインドのDQNが大量にやって来たら、と考えるだけでPTSDが発症して冷や汗が止まらない。■田製菓は謝罪しろ!
文/白正男
初出/実話BUNKAタブー2025年3月号
PROFILE:
白正男(はく・まさお)
職業:義士、漫画原作者。出身成分:核心階層(抗日戦士)。正しい歴史認識と人権思想を啓蒙するため、本誌連載作品『テコンダー朴』の原作を担当。
X:@hakubaek31、@taekwondo5000