成人男性はうな重でお腹いっぱいにならない
今年もコンビニエンスストアの前にうなぎの注文ののぼりが立ち始め、土用丑の日が近づいてきていることを実感します。といっても今年の土用丑の日は7月30日とのことで、まだもう少し先ではあるのですが。そもそも、土用丑の日って立夏、立秋、立冬、立春それぞれにあるもので、我々が「土用丑の日」と呼んでいるものは、夏の土用丑の日なんだそうです。
そんな今ググって知ったばかりの知識を披露するのはともかく、土用丑の日にはうな重を食べるという習慣がありますが、うなぎって言うまでもなく高いですよね。それと、うな重って成人男性だと単体でお腹いっぱいにならないですよね。かといって、うな重を待っている間に肝焼きだとか焼き鳥だとか白焼きだとかサイドメニューをばかすか頼んでいたら、ますます高くついてしまいます。
美味しくて値段がほどほどでお腹がいっぱいになるうなぎ屋はないものか……あるんです! それが今回紹介する江戸一です。
最寄り駅は副都心線の雑司が谷駅。正直、特に混んでるお店というわけではなく、昭和45年創業ということですごい老舗ってわけでもなく、そこまで名店扱いされているわけでもないです(ただし『アド街ック天国』に出たことはあるみたいです)。
なので、ふらっと行っても普通にすぐ着席できるお店(でも食べログの口コミを見ると「平日のこの日も予約で満席」とあるので、僕が何度か行ったことがある日はたまたま空いていたのかも)ではあるんですが、うなぎの量が写真の通り。1.5尾がお重に収まりきらず、折り畳まれております。
美味しくて大ボリュームのうな重が5800円
テキトーにスマホで撮った写真なので、写し方の稚拙さは目をつぶっていただくとして、見るからにテンションが上がる迫力じゃないですか!? 口に入れても期待を裏切ることはなく、うなぎの身は肉厚かつふっくら、タレの味もほどよく、口の中でとろけるようなうなぎならではの味わい、たまりません! ただ、量が多いだけじゃないんです。
江戸一より美味しいうなぎ屋さんということでいえば、たくさんあるかもしれません。ただ、このうな重の特上は5800円なんです。5800円はもちろん我々庶民が一食に使うお金としては安くないですが、それなりに都内の有名なうなぎ屋さんを巡った上での印象でいえば、この特上で5800円という値段は全然安いと思います。ちなみに、5月にいろいろ高騰しているということで価格が改訂されて、特上は元々5400円だったのですが、当然ながら5800円でも十分お値打ち。
前述したように、そこそこ食べる成人男性だと、うな重だけでお腹いっぱいになることってほぼないじゃないですか。僕の場合もうな重を食べ終わってから「もっと食べたかったなあ、腹八分だなあ」と思ってしまい、ついつい何か買い食いしてうなぎじゃないものでお腹がいっぱいになってしまい、うなぎの食後感が台無しになるという経験をしたこともあります。でも、江戸一はそこそこの量食べる僕でも、特上は大満足の量。うなぎで心地いい満腹感を味わえるというのはいいものです。
都内のうなぎのミシュラン掲載店、有名店、老舗店は過去それなりに行ったという自負があるのですが(ただし、池袋のかぶとは予約が取れないので行ったことがないという弱さ)、今現在うなぎが食べたいなーと思ったら、何も考えずに江戸一に行けばいいかな、と思っております。美味しいうなぎを心ゆくまで食べたいというほどほど大食いのグルメの方には、江戸一が絶対オススメです。
江戸一の場所や営業時間はこちら↓ただし、食べログ情報なので、行く場合はご自身で調べてからお願いします。
東京都豊島区南池袋4-7-11 1F
営業時間 11:00~14:00、17:00~20:30
定休日 水曜日定休、祝日の場合は営業
文/ホセ太郎