長谷川惠一氏のバチェラー選出で賛否
『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2で最後の2人まで勝ち残った長谷川惠一氏。彼が『バチェラー・ジャパン』の5代目バチェラーになったとの発表に、賛否が飛び交っている。
知らない方に説明すると、『バチェラー』とはAmazonプライム・ビデオで配信されている恋愛リアリティ番組。
イケメンで社会的地位を有していて女性ならば誰もが憧れるような独身男性がバチェラーとなり、その元に多くの女性陣が集い、バチェラーに自身の魅力をアピール。バチェラーは女性たちとデートを重ねながら、バラ(ローズ)を渡すことで、女性たちをふるいにかけていき、最後まで勝ち残ってファイナルローズを手にした女性と結婚を前提に付き合う、というもの。『バチェロレッテ』はその性別を入れ替えた番組で、才色兼備の女性がバチェロレッテとなり、その女性の愛を勝ち取るべく、多くの男性陣が競っていく。
これまでバチェラーに選ばれた面々は、タイプは違えどもそれぞれイケメンでかなりの富裕層であることが示され、個性豊かな美女たちがバチェラーに選ばれるべく自身の魅力をあの手この手を使ってアピールするという展開に説得力があった。
それに対して、5代目バチェラー長谷川氏は、イケメンというよりもう少し親しみのある見た目。恋愛に臆病なキャラ。財力に関しても『バチェロレッテ』を観る限り、過去のバチェラーと比べて今一つ。「長谷川氏が魅力的なのは分かるけどバチェラーってそういう番組だったっけ?」という声が上がっているのもわからないではない、という状況なのだ。
とはいえ、『バチェラー・ジャパン』もシーズン5を迎え、今までにない新しさも打ち出していきたいところ。決して出演してくれる富裕層男性がいなくなったわけではなく、長谷川氏がバチェラーに必要だったための選出のはず。長谷川氏は、新たな魅力あるバチェラー像を打ち出し、疑問の声を打ち消すような男前っぷりをシーズン5で見せてくれることを願いたい。
……と書きたいところだが、長谷川氏のバチェラー選出には大きな問題がある。長谷川氏のバチェラー選出は、『バチェロレッテ』をないがしろにして『バチェラー』を優越的位置に置くもの、男女平等と程遠い差別的な番組制作の証なのだ。