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新バチェラー誕生が映し出した男女平等の程遠さ

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2代続けてバチェラーは『バチェロレッテ』出身

『バチェロレッテ・ジャパン』出演からバチェラーとなったのは、バチェラーファンなら誰もが知っているように長谷川氏が初めてではない。4代目バチェラーである黄皓氏は『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に出演後、バチェラーに選ばれた。最後の2人まで勝ち残ったことも長谷川氏と共通する。

ちなみに黄皓氏の場合は、大抵の人がイケメンと感じる容姿に会社経営者で富裕層。『バチェロレッテ』でも黄皓さんが選ぶ側じゃなくて選ばれる側っておかしくね? とひそかに思っていた視聴者もいたはずだ。なので、4代目バチェラーに選ばれた時もある意味、当然のこととして受け止められていた。

話が逸れたが、黄皓氏と長谷川氏と全く同じルートを辿ってバチェラーに選ばれている。『バチェロレッテ』出演者がバチェラーに選ばれると、視聴者的にはいきなりどこの馬の骨とも知れないバチェラーを見せられるよりも親近感を持って番組を観ることができる。既に人となりを知っていて、どういう魅力があるかも分かっている。両名とも『バチェロレッテ』で最後まで残っているから、そのパーソナリティはある意味、番組の主人公であるバチェロレッテと同じくらい馴染み深い存在となっている。いや、『バチェラー』なり『バチェロレッテ』におけるバチェラーとバチェロレッテは、デート時には番組に映し出されるが、番組においてそれ以外は選ばれる側の女性陣、もしくは男性陣が、一人だったり集まって話したりしながら、葛藤したり嫉妬したりといった場面がメインとなるため、ある意味バチェラーやバチェロレッテその人よりも選ばれる側に感情移入しやすい構成となっている。特に最後まで勝ち残った黄皓氏や長谷川氏は最も画面に映し出されていた時間が長いため、ある意味バチェロレッテよりも視聴者的に印象に残る存在だっただろう。

『バチェラー』『バチェロレッテ』はバチェラーorバチェロレッテが“主人公”の番組という体になっているが、実質は最後のファイナルローズまで勝ち残った選ばれる側の2人が主人公の番組であり、その意味では4代目バチェラーの黄皓氏も5代目バチェラーの長谷川氏も既に『バチェロレッテ』で主人公を演じた上で、満を持してバチェラーに選ばれている。

繰り返しになるが、黄皓氏、長谷川氏ともにそれぞれの物語が既に語られているため、視聴者は初見のバチェラーを目にするよりも、感情移入して番組に没頭することができる。言うなれば、『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1は黄皓氏がバチェラーを務める『バチェラー・ジャパン』シーズン4のエピソード0、『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2は長谷川氏がバチェラーを務める『バチェラー・ジャパン』シーズン5のエピソード0なのだ。

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