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2023年の紅白歌合戦ここがすごかった:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載499

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第499回  2023年の紅白歌合戦ここがすごかった

みなさん、あけましておめでとう!

今年は明るい年になることを願っていたし、元日の午前中はHIKAKINや安住アナの結婚報道など幸せなニュースが続いていたので、 「これは幸先いいのでは?」と思っていたら……。震災、航空機事故、大規模火災に通り魔と、3日連続で大変な事件が続いてびっくり。被害に遭われたみなさまに心からお見舞いを申し上げるとともに、これ以上大変なことが起きないことを祈るばかりだわ……。

とまあ、あまりにもいろいろなことがありすぎて、まだ1週間経っていないのが嘘みたいだけど……みなさん、2023年末のNHK紅白歌合戦はご覧になったかしら?

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今回の紅白の特徴は、やはり、K-popグループが7組出場したことね。いろいろ批判も出ているみたいだし、たしかに韓流ブームにはやや強引さを感じなくもないけど、過去にジャニーズ、AKB48グループや坂道シリーズ、EXILE TRIBEが何組も出ていたのと同様、今はK-popグループが「強い」ということかしら……? とアタシは思っているわ。

なお、アタシ的にもっともグッときたのが、後半のコーナー「テレビ放送70年の特別企画『テレビが届けた名曲たち』」で披露された、薬師丸ひろ子の『セーラー服と機関銃』。この曲がヒットした1982年、ひろ子が大学受験のため紅白歌合戦に出場せず、代わりに桜田淳子が歌ったという曰くつき(?)の曲だけに、40年を経て、紅白歌合戦で、本人の歌唱で聴けたことに感動(淳子バージョンも素敵だったけど)。あと、同コーナーの寺尾聰のかっこよさにはしびれたし、ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツのコラボにも興奮したわ。

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ほかに印象的だったのは、やはり水森かおりの『日向岬』……というか、ドミノチャレンジ。巨大衣装から早々に撤退し、鳳凰に乗らされたり、イリュージョンや謎解きとコラボさせられたり、毎年必ず謎の演出が施される水森かおりのコーナー。「歌が入ってこない」といった批判もあるみたいだけど、アタシにとって「水森かおりが何をさせられるのか」は、もはや紅白の大きな楽しみの一つ。なので、ぜひこのままいつまでも続けてほしいところ。それから、初の紅白司会&『白い雲のように』を歌うということで、いつになく緊張しまくっていた有吉さんを見られたのは面白かったし、郷ひろみとコラボしたアタシの数年前からの推し、Shigekix(ブレイクダンスダンサー)のかわいさには悶絶したわ。

そんなわけで、知らない曲も多かったけど(特に前半)、やはり楽しかった今回の紅白。今年こそ、アタシたち(八方不美人)もNHKホールに……!

 

<水曜日掲載>

写真/『NHK紅白歌合戦』公式ホームページより

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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