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58本目・『0課の女 赤い手錠』その第八回:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載108

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58本目・『0課の女 赤い手錠』その第八回

※前回記事はこちら
『0課の女 赤い手錠』その7

刑務所で同房になった杉本美樹に加えられた壮絶なリンチ。それを扇動した三原葉子がいやなやつだということは映画の冒頭ですでにわかった。

二度目の登場は郷鍈治グループ(郷鍈治、荒木一郎、遠藤征慈、菅野直之、小原秀明)が潜伏するバーのママとしてである。

そうなるとそのすこし前(明らかではないが何か月もではない、何週間ということもないと思う、数日というところだろう)には杉本美樹と同じ房に収監されていたのだががどうやらあのあとすぐに釈放されたようである。

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そしてバーのママだったのはけっこう前からのようだから(郷鍈治グループが訪ねてくる)刑務所に収監されていたのもそう長い期間ではない。ブタ箱にはなんども入っていそうな女だが刑期が短くなるような細工が得意なのだろう。ま、そのあたりもちゃっかりしているのだ。世渡り上手なのだろう。ますますいやなやつだ。

たぶん刑務所とかでも刑務官に取り入っていたのだろう。ゴマすったり、調子合せたり、態度のいいふりをしてしたのだろう。男でも女でもいる。上司、金持ち、強いやつ、有名人、社会的地位のある人間に取り入るのが趣味みたいなやつが。くたばれ。

三原葉子はそんないやなやつの雰囲気をみごとに体現している。常にひとを見下しているような目線、えらそうな表情や、いかにも余裕のありそうな落ち着いた態度で。

ちなみに。訪ねてきた郷鍈治に、

「おや、もう(刑務所から)出てきたのかい?」

どんぶりめしとラーメンを喰いながら三原葉子が言うのであるがそれはおまえだ!(このどんぶりめしとラーメンに関しては次回で)

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