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「布がたりない」K-POP女性アイドル衣装の露出度に問われる我々の倫理と常識

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2013年〜2016年あたり、韓国音楽界は過度なほどの「セクシーブーム」に湧いていた。この頃に活動していた女性アイドルグループは軒並み、バストやヒップがはっきり浮き出る衣装や、深すぎるスリットのある扇情的な衣装を着て、性行為を連想させる振り付け、具体的に言えば大股開きになったり、艶かしく執拗に腰を振るようなダンスを踊っていた。

もちろんすべてが事務所の強要だったというわけではないだろうが、その時代に活動した女性アイドルグループたちが年月を経て心の傷を告白した例も少なくない。いまだトラウマに悩まされ、真夏でも長袖長ズボンを身につける、そんな話が跋扈する。暗い歴史を繰り返してはいけない。これはもっともな意見だ。

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しかし同時に、現在、「肌見せ」が世界的ファッショントレンドであるというのも事実だ。

このブームMIU MIU(ミュウミュウ、ミウッチャ・プラダが創設、プラダのセカンドブランド的立ち位置づけ)が火付け役と言われており、3月5日にパリで開催されたMIU MIUのショーには、先に挙げたTWICEモモも肌見せ衣装で参加。そこには満面の笑顔があった。女性アイドルにはセクシーな服を着る権利もある。だれもアイドルに「いかにもな清純っぽさ」を押し付けることはできない。

結局、これらは、自発なのかそれとも強要なのかという問題に帰結していく。

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(G)I-DLEの卑猥な歌詞は、自発か、強要か。

NewJeansの学校制服は、自発か、強要か。

ユンジンの布が足りない衣装は、自発か、強要か。

少なくとも、マドンナやテイラー・スウィフトがいくら肌を露出したところで、それを強要だと捉える人はそういない。どうやらK-POPとK-POPファンは過渡期にあるようだ。

 

文/環よう
トップ画像/Instagram、LE SSERAFIM (@le_sserafim)より

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