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54本目・『大怪獣ガメラ』:杉作J太郎のDVDレンタル屋の棚に残したい100本の映画…連載92

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53本目・『野性の証明』

あーしはDJ。全国の書店で販売中。著者はあーし(私)、杉作J太郎。10年かけて慎重に作った本です。ご一読を。

で、あーしが子供の頃、世の中は怪獣ブームだった。起きて怪獣、寝て怪獣、見る夢も怪獣、本買えば怪獣、テレビつけたら怪獣、学校に行くとそこだけ怪獣がいなくてまったくおもしろくなかった。つまらなかった。それで授業中の態度が不真面目だからというのでずいぶん怒られた。

だからじょじょに大人になるにつれて周囲から怪獣が消え始めたのは寂しかった。テレビや映画を見てもつまらないと感じていた。おもしろいのは東映制作のものと石立鉄男主演のものぐらいだった。それはそれぞれ出てくる人たちが怪獣に似ていたからであろう。とくに石立鉄男は怪獣そのものである。怪獣の怖さとチャーミングを兼ね備えていた。

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で、ガメラだがこれが第1作。白黒映画である。白黒映画というと古臭い気がして敬遠する人もいるだろう。だが目にやさしい気もする。実際には目をこらさねば、そして頭脳で補填しないとなにが映ってるかわからない場合もある。それが白黒映画である。

カラー映画の場合は色でなにが映ってるかわかる場合もある。もしかしたら目には負担がかかるのかもしれないが頭脳に負担はかからない。

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