「猿之助に死刑判決が出る」との報道があるが、そもそも猿之助は死にたかったはず。もし、死刑判決が出たら嬉々として従うのか。それとも「偽装心中」の不名誉を避けるために争うのだろうか?
週刊誌のスキャンダル報道を苦に一家心中を選んだとされる、歌舞伎役者の市川猿之助。事件から1カ月近く経ち、驚きの情報が舞い込んできた。
なんと猿之助が、殺人罪で死刑になる可能性があるというのだ。
「週刊女性PRIME」によると、慎重な捜査が続いているのは偽装心中が疑われているから。そして、もし立証されれば死刑判決は免れないとのこと。これが事実ならば、捜査が長引いているのもう頷ける話だ。
しかし、これはあくまで報道段階での話。
我々も猿之助が殺人を企てたとは1ミリも思っていないが、1つ気になることがある。万が一、死刑判決が出た場合、彼は控訴するのかという問題だ。
主張の通り、一家心中の末に1人だけ生き残ってしまったとするならば、そもそも猿之助は死を望んでいたことになる。ならば、死刑判決は本来大歓迎のはずだ。なので、死刑を不服として争うと、この前提が崩れてしまうことになる。死刑を嫌がれば嫌がるほど、死にたくないってことは一家心中が嘘なんじゃないか? となるのだ。
なんというパラドックス! 一命をとりとめたことにより生への執着が変わってしまう可能性だってある。その際には弁護団がどんな理論を展開するのか興味がわく人も少なくないだろう。
いずれにしろ、国民が注目するこの大事件。正確な捜査と判決が望まれている。