PR
PR

「独身ロスジェネおじさん」が味わう地獄の現実

社会
社会
PR
PR
1970~81年ごろに生まれたロストジェネレーション世代の悲惨さが注目されている。就活時に正規雇用されず、結婚できず、気づけば孤独な中年となっており、社会問題化しているのだ。自身もロスジェネ世代である古橋賢治氏がこの問題を解説する。
PR
PR

自己責任論の犠牲にされたロスジェネ

ロストジェネレーション世代(以後ロスジェネ世代)はとことんツイてない。ロスジェネ世代とは就職氷河期世代とも呼ばれ、1970~81年ごろに生まれ、93~2004年ごろに新卒として社会に出た人々のことを指す総称である。

空前絶後のバブル景気に湧いた当時の日本社会、若者は金の卵とチヤホヤされ、ロスジェネ世代もそんな上の世代の厚遇をみて胸を躍らせて就職戦線に飛び込んだ。しかしそんなロスジェネ新卒たちを待ち構えていたのが、バブル崩壊に伴う企業の壮絶な掌返しだ。

企業は大不況を受け採用枠を激減させた。有効求人倍率はバブル期の1.4から0.7へと急落、ロスジェネ世代の若者は過酷な就職戦線に晒されることとなり、多くの者たちが正社員としての仕事を手にすることができず、レールの上を行く人生からはじき出されてしまった。10年以上続いたあまりにも長すぎる就職氷河期の間に、ごく普通の能力を持った若者たちが大量に職にあぶれ、非正規雇用として日銭を稼ぐ立場に追いやられてしまったのだ。

当時の日本は長く続いた好景気の直後であり、今の社会ほど弱者に優しくはなかった。団塊の世代やバブル世代ら当時の社会の中核を担う世代は「就職できないのはお前らの努力が足りないからだ」などという自己責任論を展開し、非正規雇用に落ちたロスジェネの若者たちをボコボコにしたのだ。自分たちの雇用と給与を守るために新卒採用を絞った諸悪の根源であるにもかかわらずだ。

ロスジェネがやり直すのは無理

社会人のスタートから過酷な就職氷河期に晒され、まともな職を得られなかったロスジェネたちの不遇は仕事だけに留まらなかった。男の人生において仕事と同じぐらい大切なもの、それが結婚して家庭を持つということである。仕事と結婚の2つの車輪が揃ってこそ、中年以降の男の人生は前に進んでいく。しかし男が結婚するためには重要な要素がある。それは安定した職業と稼ぎだ。

タイトルとURLをコピーしました