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『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第8回コナミによって人生最大の恥辱を受けた哀しき過去

連載
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仕方なくマイクに口を近づけて小声で「ゼッタイ、浮気はしません」。

反応なし。母音が合ってればいけるかもと考えて「えっあい、うあいあいあえん」。これも反応なし。隣はタイ人のおっさん。通路を挟んだ隣は若い日本人女性だったが、イヤホンをしていた。意を決してマイクに向かって叫ぶ。

「ゼッタイ、浮気はしません」。

隣の女性と目が合う。いつの間にかイヤホンを外していた。見てはいけない物を見てしまったという表情。キモオタと誤解されたのは確実。

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義士たる者として、このような恥辱を受けて生き恥を晒すことはできない。我、死して名誉を全うするの道を知る。生きて汚辱に塗えるの道を知らず。この場で自決することを決意したが、刃物は機内持ち込み禁止。自決する方法を考えていた時、司馬遷のことが脳裏に浮かんだ。

司馬遷は宮刑の恥辱に耐えて『史記』を完成させた。ラブプラスのキモオタとして蔑まれるのは宮刑に匹敵する恥辱であったが、『テコンダー朴』を完成させるという歴史的使命を完遂する為に自決を思いとどまった。以来14年間、自分はコナミのガチアンチとして生きている。ヘイト企業■ナミは謝罪しろ!

 

文/白正男
写真/『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 07
初出/実話BUNKAタブー2023年9月号

PROFILE:
白正男(はく・まさお)
職業:義士、漫画原作者。出身成分:核心階層(抗日戦士)。正しい歴史認識と人権思想を啓蒙するため、本誌連載作品『テコンダー朴』の原作を担当。

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