美女だから同一人物と思われた
――『テコンダー朴』第10巻が1月25日に発売されました。今回も販促を兼ねたインタビューをさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
白正男(以下、白) 新刊のネタバレにならない範囲なら何を聞いてもらっても一向に構わん。
――ありがとうございます。第10巻の表紙のイラストは主人公の朴星日と新しい女性キャラですね。この女性キャラは女性支援団体Colombo代表の仁藤夢乃さんがモデルなんですか?
白 本作品はフィクションです。登場するキャラクターは全て架空の人物です。実在の人物とは一切関係ありません。『テコンダー朴』に登場するキャラは全て完全オリジナルだ。モデルなど存在しない。二度と間違えるな。
――そうでした。大変失礼致しました。このキャラの名前は江藤萌乃でした。仁藤夢乃さんとは全く無関係ですね。仁藤夢乃さんの妹は元AKBの仁藤萌乃さんらしいですけど、萌乃という名前は偶然の一致ですよね?
白 それは本当に知らなくて掲載誌が出た後で知った。ともかくキャラの名前が全く違う上に団体の名前もColabo(コラボ)ではなくColombo(コロンボ)。全く完全に無関係であることは確定的に明らか。
――そうですね。江藤萌乃のモデルが仁藤さんだと誤解している人もいるらしいですが、なぜそのような誤解が生じるのか全く理解できませんね。
白 いや、誤解が生じる余地が全くないとは言えないかもしれない。江藤萌乃の「日帝と戦う美女」というキャラ、特に「美女」という部分で仁藤さんがモデルだと誤解した人も一部にいたのかもしれない。
――なるほど、仰る通りです。活動家界隈の中でも特に魅力的で知られる仁藤さんがモデルだと誤解した人がいたとしても、それは仕方がないのかもしれませんね。私は十分に納得できましたが、問題は仁藤さんがどう思うかですね。自分がモデルだと誤解して文句を言ってきたらどうするのですか?
白 その場合は誠に遺憾ながら作画担当の山戸大輔先生が謝罪することになるだろう。最終的に絵を描いて原稿を完成させたのは山戸先生だし、山戸先生がキャラを美人に描き過ぎたせいで誤解が生じる余地ができたわけだからな。悔しいだろうが仕方ないんだ。
仁藤夢乃は人権を韓国で学んだ
――先生は仁藤さんをよくご存知なのですか?
白 面識はないが、抗日活動に日々邁進する自分としては、活動家・仁藤夢乃を抗日の同志としてリスペクトしている。
――抗日の同志ですか? 仁藤さんは女性支援団体を運営する活動家ですよね? 新宿の繁華街で若い女性にコンドームやコスメ、インスタント食品などを配ったりする活動が有名ですが、抗日活動とは関係ないのでは?