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村西とおる×本橋信宏対談 誰よりも早くジャニーズの闇を暴いた2人が語る「ジャニーズや芸能界の性加害から健全な社会を守るために」

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メリー&ジュリー親子との因縁

――ジャニー喜多川による性加害問題の報道によって、35年前に実名で告発した北公次氏の著書『光GENJIへ 元フォーリーブス北公次の禁断の半生記 』にも再び注目が集まっていますが、そのゴーストライターを、『全裸監督』を執筆された本橋信宏さんが手掛けられていたこと、それを、その“全裸監督”である村西とおるさんがプロデュースされていたことが本橋さんの新著『僕とジャニーズ』に描かれています。

村西 私、村西とおる監督作品『顔にベチョッとください』の撮影中に、女優の梶原恭子嬢が田原俊彦君と一夜を共にしたことを話したんですよ。それに関わる記事を小学館の『週刊ポスト』が出したら、それにメリー喜多川が「あんたのとこの雑誌『小学~年生』(学年別学習雑誌)の表紙をやってるのは全部ジャニーズのタレントだ! もうタレントを出さないぞ! 『女性セブン』にも出さないぞ!」と乗り込んできた。それで小学館の人間が私に平身低頭で「メリーさんに会ってください」と言うから、ウチの黒木香が『週刊ポスト』の連載でお世話になっていた義理もあって、小学館の会議室で会うことになったんです。

本橋 私はその場には立ち会ってないんですよ。

村西 あの場には私と梶原恭子嬢、小学館の幹部、ジャニーズからはメリー喜多川と藤島ジュリー景子、広報部長(当時)の白波瀬傑氏、そして田原俊彦君が来た。ジュリーはこちらを睨みつけて、メリーは5本の指全部に指輪を嵌めた手で机をドンドン叩いてこちらを威嚇してくる。更にジャニーズ側はトシちゃんの親衛隊を6~7人突然乱入させてきて、彼女たちが梶原恭子嬢に向かって「ドスケベ女!」「嘘つき!」「何人とやったんだ!」と、聞くに耐えないような言葉を投げてくるという。

――なぜそんな「会合」を開く必要があったんでしょうか?

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村西 後で聞いたら、ジュリーはトシちゃんが大好きで、「私のトシちゃんがAV女優とセックスなんてするわけない! ママ! 首実検して頂戴!」というようなことを騒いだからそんなことになったようです。今回の問題でもジュリーは記者会見して、白々しく泣いたり三文芝居をしてますけれど、彼女は35年前から「共犯者」なんですよ。母親と一緒にスキャンダルを隠蔽する立場にあった。もし、騒ぎ立てた相手が別の人間だったら、それは埋もれていた話かもしれないけれど……。

本橋 相手が村西とおるだったのがドラマの始まりだった。

村西 私にさえ会っていなければ。こちらは「当事者としてジュリーが隠蔽に関わっていた」という証人ですよ。先頭切って私に大騒ぎした現場にいたんだから、「私は知らなかった」じゃないよ! ねえ、本橋くん!

初の性加害暴露本製作秘話

本橋 それで当時、村西監督はジャニーズと戦う為に「ジャニーズ事務所マル秘情報探偵局」という電話回線を事務所内に開いたんですよね。98%は「トシちゃんをイジメるな!」みたいな内容なんだけれど、中には内部情報的なものもあって、そこに北公次に関する話が入ってきた。それで監督がスタッフを現地に飛ばしたら、聞き込みを始めた店の裏に公ちゃんが住んでいて。その時の公ちゃんは液体咳止め薬の中毒で、肌は土気色、生気がなかった。

――村西監督がプロデュースし、本橋さんがゴーストとして書いた『光GENJIへ』への執筆経緯や関係性などは新著『僕とジャニーズ』に詳しいのでそちらに譲りますが、北さんがジャニー喜多川から性加害を受けていたという「告白」は、予想外の出来事だったようですね。

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