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南野陽子の情が厚すぎて不幸になる人生:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載494

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アタシたちの世代にとって、ナンノはやはり『スケバン刑事Ⅱ』のイメージが強い超トップアイドル。なので、こうしたニュースを聞くと、「あんなにも凛とした美しさを誇っていたアンタが、どうしてそんなクズ男に引っかかっちまったのよ……」「昔はヨーヨーを振り回し、巨悪とかっこよく戦っていたアンタが、どうしてこんな小悪党に振り回されちまったのよ……」と、なんだかとても切なくなるわ。1989年にリリースしたシングル『トラブル・メーカー』の歌詞の通り、ナンノ自身がトラブルの原因だったら、逆にこんな切なさは感じなかったかも。

ちなみに、もう一人のスケバン刑事である斉藤由貴の場合、どんなスキャンダルを起こしても、「うん、それでこそ斉藤さん」と思えてしまうので、アタシ的には問題なし。

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でも、よく考えたら、ナンノって昔から、結構苦労を背負いこむタイプなのよね。かつてつきあっていた相手からDVを受けていたという噂もあれば、「デビューして間もない頃、あまり仕事がなくて、自らテレビ局や雑誌社へ売り込みに回っていた」「人気絶頂の頃、なぜか芦屋の『アンリシャルパンティエ』で3日間だけバイトをした」「最初の所属事務所が倒産したとき、数億円の負債が知らないうちにナンノ個人の名義になっており、苦境を打開するために単身ハリウッドに渡り、ユニバーサルスタジオの門前でプロモーションの資料を配った」なんて噂もあるし。ナンノさん、おそらく真面目で責任感が強く、情に厚くて惚れたら一途タイプなのね……。

そんなわけで、切なさを感じつつも、アタシの中でナンノの好感度は高いまま維持されているわ。元夫とはこれを機に完全に絶縁して、女優としてさらに飛躍してほしいわ。頑張れナンノ!

 

<水曜日掲載>

PROFILE:
エスムラルダ(えすむらるだ)
1972年生まれ。94年よりドラァグクイーンとしての活動を開始し、各種イベント、メディア等に出演。2002年、東京都の『ヘブンアーティスト』ライセンスを取得。脚本家・ライターとしても活躍している。著書に「同性パートナーシップ証明、はじまりました。」(ポット出版、共著)
twitter:@esmralda001

 

 

 

 

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