58本目・『0課の女 赤い手錠』その第五回
その弟がサイプレス上野君である。
で、ここから話は変わる。
今日(4/25)の午後、ひし美ゆり子さんがXで年内の結婚を発表した。お相手は岡崎徹さん。
実はきょう締切のこの原稿にひし美ゆり子さんのことを書こうと思っていた。朝、目が覚めて日帰り温泉に入ってた頃から。漫画の締切も来ているので今日はなんとしても漫画を描かねばならない。が、その前にこの棚に残したいの原稿をサクッと書いておこう。そう思っていた。カルトQの話はサイプレス上野君から実は兄が、というところまでである。今回は話を別の方向に向けなければならない。なにを書こうか、と考えて浮かんだのが野田幸男監督と私の接点の話だった。
野田幸男監督は才気走っている。
即興演奏を得意とするジャズプレイヤーのような印象を私は持っている。
大好きだ。
が、お会いしたことはない。
1997年、62才で亡くなられた。
お会いする機会はありそうだったが亡くなられた。
その頃にとある原稿の依頼があった。
知り合いでも仕事をしていた相手でもなかった。
講談社からの依頼だった。
ひし美ゆり子さんの書籍。
ひし美ゆり子さんがメインの、写真などもたくさん掲載される公式の、ちゃんとした本だった。
『アンヌへの手紙』というその本は、ひし美ゆり子と親しい人たちが彼女に宛てた手紙の形式をとっていた。
立川談志、上原正三、中山昭二、森次晃嗣、阿知波信介、毒蝮三太夫といった面々が並ぶ。
私はひし美ゆり子さんと面識はなかった。