民法上の介護義務は直系の血族だ。婚活で女性に「義父義母の介護はしなくていい」と伝えるのは、結婚の最低条件になってくる。自分のための結婚か、親孝行かの選択を迫られたとき、真っ先に親の介護を放棄して結婚を選ぶべきなのだ。
二つめは、アラフィフで生涯未婚のみなさんより、親は徹底的に恵まれてきたことが挙げられる。高度経済成長を生きた団塊の世代は、誰もが結婚して家庭をもって、社会保障の恩恵を受けながら豊かな生活を謳歌しまくってきた。ちなみに団塊の世代の生涯未婚率は1%台、消費税はなく、国立大学の授業料も1万2000円と安価で、年金も、払った金額の何倍ももらっている。
高齢者優遇の恩恵を受けた彼らが恵まれていたのは、それだけではない。男性の話になるが、彼らは男尊女卑に漬かった底なしの女好きで「(男は)飲む、打つ、買う!」と自分勝手な格言を掲げ、風俗遊びに勤しみ、射精しまくりの生活を満喫しまくった。
それだけではなく、ドラマ『金曜日の妻たちへ』に影響されて家庭を顧みずに不倫に狂い、会社では男尊女卑を根拠にセクハラとパワハラ三昧、出演強要が大きな社会問題となったアダルトビデオ業界を活性化させたのも、団塊の世代の男たちである。そんな享楽に溺れた人間を、徹底的に不遇を強いられて結婚どころか、恋愛すらできなかったアラフィフが身を削って介護する必要があるのか? という、平等の原則を根拠とする疑問だ。
親の介護は介護職に押しつけろ
三つめは日本全体で2025年問題などと騒ぎ、日本をさらなる高齢者優遇に導いたことで介護保険制度ができたことだ。これからの未来を担う少子化問題や、現役世代の生活を後回しにして、高齢者を優先したことで介護保険制度が整った。
厚労省や都道府県は介護保険制度が始まってから、「(介護の仕事は)やりがいがある」「夢がある」「社会貢献」などなど、適当なキャッチフレーズを並べて末端で低賃金労働する介護職たちを集めた。彼らは現代の奴隷である。官民をあげて奴隷を洗脳したことで、どこの地域にも「介護をしたい!」「献身的に奉仕をしたい!」という安価な報酬で介護をしたがる奇特な人々が存在する。
親の介護は、義理の娘である女性は放棄するのが当たり前、介護義務のある血縁者であるみなさんも、洗脳された介護労働者に全部任せてしまえばいいのだ。