そんな状況は9月に入っても改善されません。否、むしろ東京都民の新型コロナに対する警戒心が高くなったのか、ますますお客さんの数は減っていったのでした。
それに加えて、さらなるトラブルも発生。
メンエス部屋に置いていた売上金が盗難にあったのです。その額4万2000円。普通に施錠されたマンションの部屋なので、部外者が入ってきて盗ったとは考えづらいところ。残念ですが、内部犯行を疑わざるをえません。雇っているセラピストであれば、部屋に入る方法は知っているわけで、その気になればカネをくすねるのなんか簡単です。そもそも性善説に根ざしたシステムなので、致し方ありませんね。ちなみに明らかに疑わしいセラピストはいますが、問い詰めたところで認めるはずないでしょう。
とりあえず各部屋にポスト型の金庫を設置、最低限の釣り銭以外はそこに入れる方式にしてリスクを減らすことにしました。またしても無駄なカネがかかってしまったのと、釣り銭の補充のために頻繁に赤塚に行く必要が出てきてしまいました。めんどくさいです。今となってはどうしようもできませんが、赤塚なんて地の果てではなく、もっと近場で開業しておけばよかったです…。
新しい部屋を借りて2部屋体制になったこともあり9月から固定費は50万円に上っていますが、売上はわずか46万円。セラピストに6割払って18万4000円。そこから4万2000円盗難にあったので、残りは14万2000円です。よって9月単月の赤字は35万8000円。
累積赤字が218万8000円。この連載のタイトルを「メンエス開業赤字日記」に変える日も近いようです…。
開業と文/野中ツトム(東京 大山&赤塚メンズエステ「ふくらみカルテ」※旧店名「カラマーゾフ」)
東京 大山&赤塚メンズエステ『ふくらみカルテ』
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