第23回 事業撤退の可能性
昨年11月の単月赤字34万9100円を最悪の頂点として、12月から3月まで右肩上がりで盛り返してきたメンエスの収支ですが、4月は3月より1万1900円改善して、10万8800円の赤字で収まりました。なんとか赤字10万円以下にしたかったのですが、この調子でいけば5月こそ赤字一桁万円で落ち着きそうです。というか落ち着いてもらわないと困ります。
個人的な話ですが、5月は車検もあるので出費が多いのです。フリーライターの中村淳彦さんによれば、地方の女性は車の車検代や保険代のために援交したり、おっさんの愛人になったりするそうなので、車の維持費というのは貧乏にはそれなりに大変なのです。
しかし想定どおりにメンエスさえ儲かっていれば、11年落ちで走行距離10万キロオーバー、70万円で買った国産中古車の車検を2度も通すハメにはなっていなかったでしょう。口惜しいにも程があります。口惜しいついでに現在もまでの累積赤字601万3000円で買えたかもしれない中古車を調べておきましょう。2年に一度の車検月なので、普段より切実です。いつものようにカーセンサーで検索したところ、ちょうど600万円で買えたのは、マセラティ グランカブリオ(2011)でした。金持ちっぽい車です。これ乗ってれば富裕層とはいかずとも、今流行りの准富裕層くらいには見えるかもしれません。ちなみに准富裕層の定義は、准金融資産5000万円以上1億円未満なので、箸にも棒にもかかりませんが…。
それはともかく、開業して1年以上も毎月毎月順当に赤字を垂れ流し続けているわけで、そもそも今の状態がビジネスとして間違っているのではないかと疑問が湧いてきました。今までは結局、メンエス業界関係者にばかりアドバイスをもらっていたのですが、今回は一般のビジネスコンサルの人に意見を聞いてみようではありませんか。
そんなわけで普段は主に中小企業相手のコンサルをやっている末広さん(仮名)にお話を聞いてみたいと思います。まずざっくりとお聞きしたいんですが、僕のメンエスビジネスについて気になる点とかあります?
「そうですね。そもそもの観点から言わせていただくと一番のポイントが副業であるということだと思うんですね。やはり本業あっての副業なので、片手間の仕事にどれだけ時間を注げるかというのが問題ですね。時間的制約のあるなかで事業として伸ばすのは、なかなか困難だと思いますよ」(末広さん・以下同)