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令和の価値観と昭和の価値観が混在する2024年新ドラマが面白い:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載505

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第505回  令和の価値観と昭和の価値観が混在する2024年新ドラマが面白い

2024年1月クール、久々にたくさんドラマを観ているアタシ。『ブギウギ』『光る君へ』はもちろん、『正直不動産2』『さようならマエストロ』『春になったら』『アイのない恋人たち』あたりも楽しく観ているんだけど、今期特に注目しているのが、『不適切にもほどがある!』と『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』ね。

このうち『不適切にもほどがある!』は、宮藤官九郎(以下、クドカン)さんの脚本作品で、今なら「セクハラ」「パワハラ」と言われかねない「不適切」な言動をとりまくっている体育教師・小川市郎(阿部サダヲ)が、路線バスを改造して作られたタイムマシンに偶然乗ってしまい、昭和61年から、コンプライアンスが厳しい令和6年にタイムスリップしてしまう……というお話。

第1話の段階では話の方向性が見えず、「セリフにしてしまうと硬くなりすぎてしまうセリフややりとりを歌(ミュージカル)で見せる」という演出方法にもイマイチなじめなかったんだけど、その後回を重ねるごとにどんどん夢中に。特に、先週放送された第3話は最高だったわ!

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「4股交際が発覚したMCの代わりに、八嶋智人さんが代打MCを務める」という内容だったんだけど、まず、第2話でテレビ局の社員が「芸能人のフライトを手配するときは、八嶋智人よりもランクが上か下かで、エコノミーからビジネスかを決める」みたいなセリフを言っていたのが、第3話の前フリだったことにびっくり。そして、八嶋さんやディレクター役の山本耕史の使い方(使われ方?)が完璧すぎたし、八嶋さんがリアルで上演しているお芝居の告知をドラマの中でやってしまうのも斬新だった! 毎回、ミュージカル俳優をゲストに迎えるという凝りっぷりも素晴らしいし、ドラマ全体としても、規制の緩すぎる昭和と規制の厳しすぎる令和、それぞれのいい面と悪い面をきちんと描いていて、かなりアタシ好み。

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