「最後の頼みは政府による公金支援なんですが、延命措置をしたところで天下り先がなくなってしまっては元も子もないとの理由から、政府もいまひとつ乗り気ではないようです。トヨタを中心とした地場独立系連合と、日産三菱の財閥系同盟枢軸軍にホンダ共和国が絡んだ長い戦いも、ついに決着がつくのではないでしょうか」(吉野氏)
日産がこのまま鴻海やテスラなどの外資に飲み込まれようが「エゴ死」しようが、今後は日産が持っていたシェアをめぐって勢力再編のパワーゲームが激しくなることだろう。
文/操山拓丸
初出/『実話BUNKAタブー』2025年5月号
写真/Wilipediaより