4月にYouTubeチャンネルReHacQで、米山隆一議員が西田亮介日本大学教授に延々罵倒されるという放送事故のような回があり、SNSで話題になりました。西田氏はなぜこのような暴挙に出たのか。昨今のネット世論の状況を鑑みながら米山議員が分析します。
第14回:ネットの奴隷頭
ReHacQで西田亮介が傍若無人に振舞えたのはなぜか
個人的な話で恐縮ですが、去る4月30日、ReHacQというちょっと名の知れたYouTubeチャンネルで、西田亮介日本大学教授と対談したところ、公開生配信で2時間に渡って延々西田氏から罵声を浴びせられ続けるという、私的には大事件が起こりました。
この事件のそもそもの発端は、もう1年近く前の昨年8月26日に西田氏が「河野(太郎)氏は『財政規律を取り戻す』と述べた」という記事に対して「このご時世に生活の敵」とX上でPostしたものを、私が「この発想が分からないというか、この方、国債は返さなくていい(日銀が引き受け続けても経済に悪影響を及ぼさない)と思っているんですかね」と引用Postしたところから始まりました。
その後双方X上での応酬があった後、静まっていたのですが、今年の3月30日になってReHacQ側から西田氏と私の対談をアレンジしたいとの申し出があり、私の側から「私のYouTubeチャンネル『米チャン』で同時配信し、双方が著作権を持ち、牧原出東京大学教授をコーディネーターとすることを条件に対談に応じる」としたところ、ReHacQから「西田氏も条件に応じた。牧原氏、西田氏のアレンジはReHacQが行う」ということだったので対談に応じました。
ところが始まってみると、冒頭から西田氏は「何このマイク?」と同意している筈の条件に文句をつけ、私が幾ら説明しようとしても大声で喚いて遮り続け、1時間経っても私が言ってもいない「罵詈雑言って言った! 言った! 何十万人見ているところで、虚偽表現なんだよ!」と繰り返し大声で罵倒し続け、およそ話になりませんでした。
普通に考えてこの常識外れの振舞は西田氏にとってもプラスではないどころか、社会人として致命傷になりかねません。にもかかわらず、西田氏があれ程傍若無人に振舞えたのは、恐らく「ネット世論」の背景があるのだろうと思います。