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政治社会学者木下ちがやに訊く『なぜリベラル&左派は普通の日本人から嫌われるのか』

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木下 参院選で、自民党が持っていた右の票を奪う政党が二つ(参政党、日本保守党)も台頭し、存在感を増した。自民党はこれまで、中心から右側を自分のパイにして、左側は社会党やリベラル政党に渡していた。特に安倍さんは右を上手に掴んでたから、「北方領土は二島返還でもいい」と言っても、みんななぜか納得してたじゃないですか。あの発言を左翼やリベラルがしていたら大変ですよ(笑)。

――完全に国賊呼ばわりされますね(笑)。

木下 でも、その右側が自民以外の政党を支持する現実が生まれてきた。そもそも、自民党の総裁選で高市さんが勝ったのも、その右側を取り戻すためでした。ところが、右翼の言う通りにしたら、国際情勢的には孤立するしかない。

――実際、11月7日の「存立危機事態」に関する発言は、国際問題になっています。

木下 その意味でも、本当に難しい舵取りを迫られていると思います。

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先鋭化していくリベラル

――一方、立憲民主党の支持率の下落も顕著です。

木下 「石破辞めるな」なんて言ってたら、それはそうなりますよ。政権交代を目指してたんじゃないのか、と。立民はいつも「青い鳥症候群」なんですよ。無党派でリベラルな、いつか自分たちに投票してくれる人たちという無党派の「青い鳥」をいつも追いかけている。それじゃ全然ダメですよ。現実分析が全然できてない。

――昨年の都知事選で立民と共産党の支持を受けた蓮舫氏は、小池百合子氏にダブルスコアで敗れ、石丸伸二氏にも負ける状況でした。そこでは立民と共産党の不人気に加えて、「リベラル離れ」という分析もメディアの中ではなされました。

木下 僕はハナから蓮舫さんが負けると予言してました。知り合いの新聞記者なんかは「本当ですか?」と疑ってたし、実際、演説会場はすごく盛り上がってる感じがあった。でも、それは「近くにいる人だけ」なんですよね。30メートルくらい離れてみると、みんな興味を失ってた。応援する人間の熱量はすごかったけど、それじゃ選挙は勝てないですからね。

――「言うことは正しいんだけど……」という違和感は、リベラル側だと思っている自分でさえ感じたことでした。

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