大谷翔平の快進撃が止まらない。
6月は月間15本塁打を放ち、日本人の月間本塁打歴代記録を更新。7月も勢いは続いており、今月3日にはホームラン王独走となる31号ソロだ。
この連日の活躍に日本メディアは大騒ぎ。テレビで大谷の名前は聞かない日はないほどだ。
テレビは大谷をまるで日本が誇るトップアスリートのように扱っているが、しかし彼は本当に一流と言えるのだろうか?
日本にいると勘違いしてしまうが、大谷は到底トップとは言えない。その理由は集客力がないからである。ワイドショーで大谷がホームランを打つ映像を見て疑問に思った人はいないだろうか? 観客が全然入っていない、と。
実際、今季エンゼルスの平均観客動員数はわずか3万2883人。球場のキャパが4万5000人なので満員には程遠い。大谷が球史に残る活躍をしていることに異論はないが、逆に言えばそれほどの大大大活躍をしてもファンを球場に呼べないのである。一流アスリートとは、成績の他にスター性も必要と考えるなら、大谷はとてもじゃないが一流とは言えないのだ。
例えば、リオネル・メッシ。
いつを全盛期とするかは悩ましいが、初のバロンドールを獲得した2009-2010年シーズンはバルセロナで平均7万6548人を集めているし、NFLのスター選手ダック・プレスコットを擁するダラス・カウボーイズは2019年シーズンで平均9万1619人を集客している。
両者とも大谷の2倍以上価値のある選手と言え、彼らは間違いなく一流選手だ。
プロスポーツはもちろんビジネス。大谷のように成績だけ残して年俸ばかり上がり、スタジアムに客を呼べないようでは困るのである。
大谷が真の一流選手となる日は来るのだろうか?
写真/Wikimediaより(作者/Mogami Kariya)