「スペオキ」な男たち
2019年7月9日に亡くなったジャニー喜多川氏。
日本を代表する芸能事務所・ジャニーズをゼロから作りあげた氏を慕う関係者は多く、東京ドームで行われたお別れ会には多くの所属タレントも駆けつけ、華やかな最期となったのは記憶に新しい。
ジャニーさんは、タレントの才能を見抜く目がすごいと言われる。ジャニーさんは目をつけた男の子に対して過剰すぎる愛を注ぎ、そしてその全員が不思議と売れていくのだとか。
ジャニーさんに性的虐待をされたと告発した岡本カウアン氏。彼の会見とタイミングがたまたま被ってしまったが、ジャニーさんが特に好きだったメンバー(スペオキ)をただただ紹介していきたい。
決してジャニーさんに喰われていると言いたいわけではないので、あしからず。深い意味はない。
スペオキ1 堂本剛(KinKi Kids)
あのジャニーさんが「100年に1人の逸材」と言ったとか言わないとか。それが堂本剛だ。
姉が勝手に送った履歴書で合格した堂本は、合格を断るためにジャニーズ事務所へ。なぜか2~3日事務所で身柄を拘束されたのちに、ジャニーズ入りを決める。そして、14歳で上京し事務所の合宿所で生活していた。少年が住む合宿所を用意しているジャニーさん、さすがである。
合宿所に生活の拠点を移してからは、トントン拍子。すぐにKinKi Kidsが結成され、その後の活躍はみなさんご存知の通りだ。そういえば、KinKi Kidsは、デビューいきなり山下達郎から楽曲提供を受けたりと、異常な推され具合だった。
2017年頃から突発性難聴や心の病を患うなどしたが、合宿所でトラウマでもあったのだろうか?
スペオキ2 岡田准一(V6)
ジャニタレの中でも最も早いデビューだったのが、岡田准一だ。ただの素人で歌えない踊れない状態だった岡田だが、ジャニーさんの鶴の一声でオーディションに合格後、1年経たずの14歳でV6のメンバーに抜擢。
岡田曰く「周りからなんであんな奴が?」と言われていたが、ジャニーさんだけが味方してくれたのだとか。確かに全くパフォーマンスができないのに、期待のV6に選ばれるなんて不思議。特別なレッスンでもあったのか?
貧乏だった岡田は高校入学の際に事務所から借金もしており、その恩を返したいという気持ちがあったと『日曜日の初耳学』(TBS)で語っているが。その恩は色々な意味で十分に返しただろう。
スペオキ3 平野紫耀(King & Prince)
ジャニーズ事務所はオーディションに合格しないと入れない。堂本のような「姉が勝手に送って〜」という、デビューのきっかけトークを聞いたことがある人も多いだろう。
しかし、キンプリの平野紫耀はジャニーさんが一目惚れしてジャニーズ入りした異色の経歴を持つ。そしてその2カ月後にはSexyZoneのアメリカ遠征にも帯同を許されている。
人気グループのバックダンサーはデビューフラグだ。平野はその後Kin Kanに加入し、わずか15歳でジャニーさんの待ち構える東京へ移住している。
Kin Kanはキング・オブ・関西の略で、わざわざ東京に来る必要があったのかは置いておいて、この飛び級とも言えるジャニーズjr.時代の活動は、彼がジャニーさんのスペオキだった何よりの証拠と言えるだろう。
以上、スペオキ3人を紹介してきたが、彼らに共通する特徴は小柄な美少年ということ。
平野紫耀などはスタイルが良いため目立たないが、実際に見るとかなり華奢。キンプリのコンサートでまず驚くのは、彼の小ささ。これはファンの通過儀礼だ。
なにわ男子の道枝駿佑は、昔はスペオキだったがデカくなりすぎて「成長して身長が伸びて距離ができた」(文春オンライン)、小柄でもワイルド系な森田剛は興味がなかった、とジャニーさんの好みはとにかくわかりやすい。
まあ、売れた人がスペオキだったのか、スペオキだから売れたのかは、今となっては定かではないが、ジャニーさんが小柄な美少年が好きだったのは間違いなさそうだ。
文/編集部