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「この長期連載漫画がとんでもない」劇画狼のTOP3

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最近は短くスパッと終わる漫画が持て囃されるが、アホみたいに長くてずっと続く漫画もやっぱりいい。長期連載漫画の魅力を、大いに語っていただきました。今回は劇画狼さん。

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PROFILE:
劇画狼(げきがうるふ)
特殊出版レーベル・おおかみ書房代表。プロ作家の単行本未収録作品の書籍化や書評、イベント司会、原画展企画などを行う。
X:@gekigavvolf

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蟹座は弱くなかった!!!

友情・努力・勝利。言わずと知れた「ジャンプ黄金時代」。全国の何百万の子供たちが魅力あるキャラクターに己を重ね合わせ、人生に大切なことを漫画から学んでいった。蟹座の子供以外は。星座カースト。作中最高の実力を誇る12人に自分を当てはめて遊ぶ最大のイベントで「自分では動かせない格差」を突き付けられた当時の蟹座のキッズたち、無印『星矢』28巻から先を読もうとしてないんじゃないですか?

大丈夫、車田正美先生ご本人の作画による続編(過去編)『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』(2024年11月発売の16巻で完結)まで読めば、デスマスクのせいでボロボロにされた君たちの魂は救われる。

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『NEXT DIMENSION』に登場する先代の蟹座の聖闘士・デストールは、お世辞にも二枚目とは言えない外見をしているが、複数の冥闘士を相手に小細工なしの素手で圧倒し、冥界三巨頭とも互角に渡り合うなど、当時の黄金聖闘士の中でも屈指の実力を持つ強キャラ。また、自身の能力が「敵軍に寝返ったとしても重宝されるもの」と自覚しており、戦局にあわせてアテナ・ハーデスの両軍を自在に寝返り続け(るフリをし)て戦局をコントロールするなど、ビジュアル的な癖に目をつぶれば文句なしの作中最強クラス。そもそも「積尸気冥界波」という技は、ハーデスとの戦いの際に大量の聖闘士を生きたまま冥界に投入する「輸送技」の側面が強く、デスマスクが紫龍を相手に醜態をさらした無印『星矢』の十二宮編のような内乱では蟹座の本領が発揮できなくて当然。『NEXT DIMENSION』を読み終えたあとには蟹座は弱くなかったんだ! という魂の救済が成されることが約束されているため、ぜひこのタイミングで『星矢』を最後まで読んでいただきたい。

次に紹介するのは『ミナミの帝王』。単行本も180巻に迫る長期連載作品のため「最初から読まなくてはいけないの?」と思ってしまうと手が出し辛いので、オススメの時期を2つ紹介。ひとつは90巻〜120巻あたりの「アシスタント暴走芸」。

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