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「この定番漫画がとんでもない」劇画狼のTOP3

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定番・名作と呼ばれる漫画は、実のところだいたいの人が読んでいないものだ。そこで今回はあえて定番漫画縛りで有識者が作品をチョイス。その魅力を語ってもらった。今回は劇画狼さん。

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PROFILE:
劇画狼(げきがうるふ)
特殊出版レーベル・おおかみ書房代表。プロ作家の単行本未収録作品の書籍化や書評、イベント司会、原画展企画などを行う。
X:@gekigavvolf
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何度読み返しても意味がわからない

「続編・スピンオフまで読めばまた別の面が見えてくる定番作品」という視点で3作。

『男塾』シリーズは、原点である『魁!!男塾』に始まり正統続編である『暁‼男塾』や宮下あきら他作品キャラも参戦する『極‼男塾』などを楽しんだ方も多いと思うが、伊達臣人、赤石剛次、J、死天王などの過去を描いたスピンオフも多数存在する。その中でも個人的にとんでもないと思うのが『男塾外伝 大豪院邪鬼』だ。

大豪院邪鬼が男塾に入塾し帝王として君臨するまでが描かれる本作だが、この作品で邪鬼以外にスポットライトを浴びるのが鎮守直廊三人衆の一人、独眼鉄。

独眼鉄といえば、作品中屈指のかませ犬キャラとして有名で、『魁!!』での初登場シーンでは富樫に巨大なヨーヨー・釽舞大円盤の上に乗られて反撃を受け、大威震八連制覇では飛燕に「人を見かけで判断しないほうがいい」と言われてボコられた後、天挑五輪では宗嶺厳にまた釽舞大円盤の上に乗られて反撃を食らった上に「人を見かけだけで判断するとえらい目にあうことになる」と言われるなど、同じミスを繰り返す学習能力の低さを見せて我々を楽しませてくれたが、このスピンオフでも大円盤乗っかられを2回やっており、通算本数を4に伸ばしている。

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また、このスピンオフには桐生巌丸というオリジナル後輩キャラが登場し、なぜか独眼鉄の弟子になるのだが、物語終盤の喊烈武道大会編で独眼鉄は淤凛葡繻八闘神の戦士・ヘラクレスと激闘を繰り広げた末に、巌丸に未来を託して絶命する。

「本編の過去を描いたスピンオフで死亡」という理解不能の見せ場を作ってくれた独眼鉄。「そうか、このあと巌丸が二代目独眼鉄を襲名し、本編につながるのか!」と思ったら最終回で独眼鉄は普通に復活してるし、何度読み返しても意味が分からない。

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