どんどん続くサウジの衝撃移籍ニュース
21年〜22年シーズンにはバロンドールを獲得し、世界最高のサッカークラブレアル・マドリードのセンターフォワードを10年以上務めたカリム・ベンゼマ。
そんな世界最高のフォワードが、6月7日にサウジ・プロフェッショナルリーグのアルイテハドに移籍したという衝撃のニュースが報道された。年俸150億円の3年契約。オイルマネーで欧州市場からスター選手を強奪した格好だ。
この移籍劇は、クリスティアーノ・ロナウドが作った流れといえるだろう。
バロンドールを5回受賞した誰もが知るスター選手クリスティアーノ・ロナウドは、昨年サウジアラビアのアル・ナスルに年俸290億円で移籍した。まだまだチャンピオンズリーグ出場に闘志を燃やしていたベテランの決断は都落ちと思われたが、ロナウドが中東の地で真面目にプレイしているため、年金リーグというイメージから新興リーグと認識が変わっているのだ。
サウジ・プロフェッショナルリーグは、さらに大物獲得を画策している。名前が挙がっているのがリオネル・メッシである。
メッシは現在パリ・サンジェルマン所属の選手であるが、今年夏に契約が切れる。そのため新たなチームを探しているのだが、移籍先の第一候補と思われたバルセロナが財政難のため獲得を断念。
その情報を聞きつけたサウジアラビアのアル・ヒラル幹部がパリ入りし、途方もない金額でオファーを出しているという。その額は2年総額1740億円とも。もし、これが実現したら、メッシ対クリロナがサウジアラビアの地で観られることとなる。
他にも、バルセロナのエースストライカー、ロベルト・レバンドフスキ、クロアチアの英雄ルカ・モドリッチ。そして、フリートランスファーのセルジオ・ブスケツやジョルディ・アルバ、セルヒオ・ラモスにオファーが届いており、2024年にはアジア最高のFWソン・フンミンの移籍が実現すると言われている。
こららの大型移籍は、「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」というサルマーン皇太子が運営するサウジアラビア政府ファンドが中心になっており、PIFは昨年8月にサウジアラビアの複数クラブと3390億円の、10月には追加で2600億円のスポンサー契約を締結。金は余るほどあるのだ。
ロナウドが移籍した今、これらの噂は単なるゴシップと無視できない。今年の夏は欧州サッカーよりサウジサッカーが熱いかもしれない。
写真/Wikimedia Commonsより(作者/Hossein Zohrevand)