ジャニーズ事務所批判が許せない人。共産党支持が許せない人。その他自分が好きな著名人に対する批判が許せない人。単に松尾氏が嫌いな人といった松尾氏に元から敵意がある人たちが松尾氏を叩ける機会にのっかっているだけという場合もある(山下氏に関してもジャニーズ事務所の問題・性加害問題全般・人権問題全般に関心が高い人が先走って発言してしまっているだけでなく、単にいっちょかみで人の悪口を言いたいだけであろう人が発言している場合もある)。
しかし、不確定な情報で山下氏を叩くのはよくないと言っている人間が、松尾氏の意図を憶測しながら彼を叩いているのを見るとビックリしてしまう。
編集者からのテーマに応えながら、自分が発言できるのはこれぐらいで、松尾氏のコラムがいかに隙なく作られているかの話などは別の話になる。『人情紙風船』の使い方はどこまで意図的なのだろうとか。あと、ジャニーズ事務所に関する松尾氏の発言は問題のないものであると思う。
どうでもいい話だが、素朴な疑問が一つある。小杉理宇造氏はメリー喜多川・ジャニー喜多川姉弟と親しく、真偽不明ながらジャニーズに関連した噂が色々と囁かれている人物だ。松尾氏の提言通りにジャニーズ事務所がちゃんとした第三者機関を設置して調査して真実を公表する際に、隠蔽に関与した人間の中に小杉氏の名前が出てくる可能性があると思う人もいるのだろうが、そういうことに気づいた上で松尾氏は発言していたのだろうか。単に知りたいだけだが。
あと、「義理人情」を大切にしている「カンパニー」というと、『無敵ロボ トライダーG7』の竹尾ゼネラルカンパニーみたいだなと思いました。
〈金曜連載〉
写真/山下達郎『RIDE ON TIME』(1980年) アナログジャケット
PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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