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最後の展覧会:根本敬の「蛭子能収タブーなし!但し『ぼぼ』は禁句」連載2

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第2回:最後の展覧会

「蛭子能収最後の展覧会」を進めていることは断片的にSNSなどを通じ発信しているので、何やら動いていると感じている方もおられると思います。

この原稿を書いている今の時点ではタイミングが微妙で情報開示となる8月7日まで詳細を勝手に記すわけにはいきません。その辺、当コラムではweb版に載せて頂くとして(追記:根本敬監修「蛭子能収最後の展覧会」展 9月7日(木)〜9月30日(土) 開廊 場所| Akio Nagasawa Gallery Aoyama)7月に入ってからの画伯としての蛭子さんの実作業の話をお伝えします。

根本敬 presents 蛭子能収「最後の展覧会」 - 過去の展覧会 | AKIO NAGASAWA
プレスリリース(PDF) この度、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、蛭子能収個展「最後の展覧会」展を開催致します。 蛭子能収は1947年生まれの漫画家です。長崎商業高校卒業後に看板店やちりがみ交換、ダスキン配...

蛭子さんが認知症となってから、芸能界の仕事だけでなく漫画家、イラストレーターつまり絵を描く仕事もなくなっていきました。

芸能の仕事がなくなろうと、元々は芸能人じゃあないから私は構わないと思いますが、描く方の仕事や機会すらもなくなりこのままフェイドアウトしていくのを黙ってみているわけにはいかないと思う人たちが私以外にもいて、「最後の展覧会」実行委員会みたいなものが発足し、ギャラリーも日取りも決まり動き出したわけです。動き出したならまず第一に何と言っても必要な物、それは展示する作品です。

当たり前ですが。

しかも、それはただ飾るだけでなく売れなければなりません。それも全て新作にしてしかも10万単位の値段で。

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そういう値段設定のうえ売り物にするには、小さい紙切れにチョイチョイとサインペンで描いたものでは値段も知れているし、肝心の蛭子さん本人も手を抜けるだけ抜くので、そうならないようにキャンバスにアクリル絵の具、筆を使ってしっかりと「芸術」らしい絵をとにかく描いて貰わなければならない、ということに。

それから、ご家族や所属事務所のご協力の下で蛭子さんが個展に向けて絵筆を取る時間をしばしば頂きこの拙文を書いているいま現在に至ります。

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