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蛭子さん宅でジビエ鍋をご馳走に:根本敬の「蛭子能収タブーなし!但し『ぼぼ』は禁句」連載6

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第6回:蛭子さん宅でジビエ鍋をご馳走に

蛭子さん宅に呼ばれ、ジビエ鍋をご馳走になりました。

鍋の中には猪、鹿、キョン、ハクビシンの肉がグツグツと煮込まれている。もういいだろうという頃合いでそれぞれの肉に食らいつく。肉のうまみをそれぞれふたことみこと口に出して感想を述べながら鍋パーティは進行する。

だが、主催者の席にある蛭子さんからは何の感想も言葉も出ない。ひたすら無口であった。

時々何やら喋るのだが、時空を超えたいつの何の話をしかも断片的に話すので、どういう話なのかにわかには分からない。いずれにせよジビエ鍋についての話ではなかったように思う。うまいとも言わなかった。

30年前。蛭子能収、平口広美、マディ上原、私の4人で済州島へ行った時、補身湯(ポシンタン)を食べることになった。補身湯とはもちろん犬肉の鍋である。

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平口、マディ、私は事前に知っていたが蛭子さんにはラム肉だと伝え食後に犬だったと明かすことにしていた。「あー、こりゃうまいなあ」と肉好きの蛭子さんはばくばくとよく食べた。

最後は鍋にご飯を入れて炒め犬肉のチャーハンにした。このチャーハンも「うまい、うまい」と蛭子さんはそう言いながら腹一杯食べた。

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