『エマニエル夫人』の8ミリを買った蛭子さんの兄:根本敬の「蛭子能収タブーなし!但し『ぼぼ』は禁句」連載7

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第7回:『エマニエル夫人』の8ミリを買った蛭子さんの兄

『エマニエル夫人』が公開されたのは1974年で、18歳未満禁止ではなく、16歳から見られる(自治体により多少異なった様ではある)ポルノ映画、しかもそこらのエロ映画ではなくオシャレなセンスの良い、見に行かなくては時代に取り残されるポルノというウリ。よって女性にもお薦めということで話題になり公開時、若い女や男子高校生がとにかく堂々とポルノ映画の上映に入場出来るので列をつくって並んだという記憶があり、自分も並んだ。

と、余談だが個人的には18禁とされるポルノ映画は既に中学2年の時に友人とサングラスなどで変装して『猛女クレオパトラ』と『性愛術入門』という『別冊スクリーン』で話題だった2本の洋ピンを見てはいたが、映画以上に変装がバレないかそっちの方がドキドキしたものだった。

さて『エマニエル夫人』は1時間45分の映画だが、当時それを12分に短縮した8ミリ映画のフィルムが約1万2000円で市販された。

蛭子さんが『エマニエル夫人』を見たかどうかは未確認だが、蛭子さんのお兄さんは8ミリの『エマニエル夫人』を1万2000円出して買ったのである。

それを知ったのは蛭子さん28歳の頃で、30代半ばにもなってオレの兄貴は何をやってんだと弟能収は呆れ果てた。

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