損得が不明確だと結局綺麗事で済ますしかない。
それから、蛭子さんの絵。確かに今は認知症が進み2歳3歳の子供程度の画力しかない。
とはいえ、漫画、イラストで世に出てその画風は湯村輝彦さん由来の「ヘタウマ」に分類される。
だから、取材に来る方は蛭子さんは絵がヘタという前提に質問してくる。
でもそれは誤解も甚だしく、40年50年プロとして絵を描いてるんだから、実は世間一般でいう「上手な絵」くらいはかけるのである。
ただ、山や、木や、花を描いても面白くないから描かないだけである。
話し飛び。すすきのの首切り事件があったろう。
あの時、殺された男と殺して首切りをした女が、ホテルに行く前、DJが皿を回しテクノをかけ踊る場所を、クラブというと多くの老若男女に通じないからとの配慮(?)だかで「ダンスクラブ」とあえて呼び報道した。
ダンスクラブじゃあないよ。不特定多数の目にふれるマスメディアではそう呼ぶしかないところからしてマスメディアは嘘の温床だと知ろう。
最後の展覧会:根本敬の「蛭子能収タブーなし!但し『ぼぼ』は禁句」連載2
PROFILE:
根本敬(ねもと・たかし)
特殊漫画家、エッセイスト。1981年に、『月間漫画ガロ』で漫画家デビュー。代表作に、漫画では『生きる』『怪人無礼講ララバイ』『龜ノ頭のスープ』、活字本では『因果鉄道の旅』『人生解毒波止場』など。