PR
PR

池田大作の死後、創価学会はどうなるのか?

社会
社会
PR
PR

しかし池田氏は12年も前に「引退宣言」をしたご仁なのだ。

現在の創価学会会則を正直に解釈すると、池田氏の持つ名誉会長職には権限、権能がない。会則にも素っ気なく「この会は、総務会の議決に基づき名誉会長を置くことができる」(第8条)とあるのみ。管掌職務規定もない。池田氏が名誉職でない「会長」を務めるのは、先のSGI組織においてである。ただし1979年の発足以降、長年にわたってSGIと日本の創価学会は組織的に「どちらが上か」が判然としない状況にあった。しかし17年の「創価学会会則改正」を経て、SGIは創価学会の「傘下組織」に位置づけられた。つまり、池田氏の実務的ポジションは、現創価学会会長・原田稔氏の下位という構成へと変わったのである。組織の指揮系列では、日本の創価学会が各国のSGIの上位組織となった。この変化について、脱会した元SGI関係者はこう話す。

PR

鈴木エイトが斬る、統一教会の思う壺な言論人がドヤ顔で語る「山上を英雄視したせいで岸田首相襲撃が起きた」というデタラメ
「早く死んでよかった」幸福の科学総裁 父・大川隆法の死を語る 宏洋インタビュー

「教義問題などで海外SGIと揉めた結果です。国教のある国では布教活動などが御法度だったり、宗教法人に土地の取得を認めないとか、さまざまな国柄があります。信濃町は『世界本部』という位置づけになりましたから、結果的には日本の創価学会が世界のSGIを指導するスタイルになったのです。創価学会の名称も、いずれ『日蓮世界宗創価学会』に変えるつもりでしょうね」

しかしである。改正会則を愚直に読み直すと、池田氏の立場を相当に入り組んだ体裁でしつらえた痕跡が読みとれる。たとえば、第3条では「(池田氏を含む)『三代会長』は、広宣流布実現への死身弘法の体現者であり、この会の広宣流布の永遠の師匠である」なる文言が登場する。広宣流布とは、要するに布教と信者拡大を指す学会用語だが、外野から見れば、この世に存在しているのは三代目の池田氏だけであり、四代目や五代目は当てはまらない。よって、池田氏が学会にとり「生身の信仰対象」、俗っぽく言えば“生き仏”の位置づけだ。会則ではしばしばこの「三代会長の精神」が出てくるし、ざっくり言うと、このような人物を差し置いて創価学会を勝手に差配させない意図も汲み取れる。

ゆえに結論は、こうだ。池田氏の立ち位置は微妙であるが、「先生のお考えや意図」、方針や行動の是非を組織に伝達する“秘書役”が主導権を取りうる。ただしこれについても、「池田家の御庭番」が誰なのか判然としていない。そもそも、池田氏へ細々とした案件を“上奏”するのか。したとしても、判断を下せるのかは疑問だ。

タイトルとURLをコピーしました